今年の3月に放送された『やりすぎ都市伝説』で、あばれる君が「最強の神が祀られる神社」として紹介していた大甕(おおみか)神社。新海誠監督作品の大ヒット映画「君の名は。」のスピンオフ小説「君の名は。Another Side:Earthbound」にも前日譚として登場しているそうです。

 私コージー中嶋、ここ数年は身体の不調やツイていないことが続いていたので、今年は各地のパワースポットめぐりをしていこうと思っていたので、そのストーリーに俄然興味が湧いてきました。最強の神が祀られる大甕神社やいかに!?

大鳥居から神門を望む ここから古(いにしえ)の神話の世界がはじまるのかと気が引き締まります

■なぜ大甕神社は「最強の神が祀られる神社」と言われるのか?

 大甕神社は、正式名称を大甕倭文(おおみかしず)神宮といい、茨城県日立市にあります。有名な観光スポット国営ひたち海浜公園からも比較的近い場所です。創祀は皇紀元年(紀元前660年)とのことで、主神は武葉槌命(たけはつちのみこと)という織物の神様。地主神は甕星香香背男(みかぼしかがせお)という星の神様だそうです。

大甕神社の由緒が記された案内板

 茨城県には、鹿島神宮香取神社(※千葉県一宮の「香取神宮」を総本社とし、同じく経津主神を祭神する神社)という、これまた立派な神社がありますが、古(いにしえ)の昔この辺り一帯を平定していたのが、その鹿島の武甕槌神(たけみかづちのかみ)と香取の経津主神(ふつぬしのかみ)。この二神は、多くの神々や草木・石類にいたるまでを平定してきたそうです。しかし、悪しき神? の甕星香香背男を従わせることは出来ませんでした。そして、先の二神に替わって大甕に赴き、甕星香香背男の霊力を「宿魂石(しゅくこんせき)」に封じたのが武葉槌命であったと伝えられています。
(※大甕神社パンフレットおよびHPなどより要約)

参道入口の脇に鎮座する宿魂石

 また、「大甕(おおみか)」とは、神と人の住む境界として、大きな甕(みか=かめ のこと)が埋められていたことが由来とも言われています。