長い夏の行き先を考えるとき、涼しさだけでなく、景色の気持ちよさまで味わえる場所は魅力的である。子どもと一緒でも無理なく自然遊びができるなら、なおさらうれしい。
長野県の北西部に位置する白馬村。冬のイメージを持つ人も多いと思うが、夏もまた違った魅力がある場所だ。山を眺めるだけでも満たされるような気持ちよさがあり、そのうえさまざまなアクティビティを楽しめるのも魅力。今回はそんな白馬村で、子連れでも過ごしやすい1日を紹介したい。
■夏に白馬の山を見に行きたくなる理由
わが家にとっても白馬は、冬の雪山の印象が強い場所だった。もともとは夫にとって思い入れの強い場所で、学生時代からスノーボードで白馬に通い、気づけば30年以上訪れているという。「白馬に来ると、また来たと思えて気持ちが整う。日常にもハリが出る」と話していたが、以前の私はその感覚をうまく想像できていなかった。けれど家族で通うようになってから、その気持ちが少しずつ分かるようになった。冬のスノーボードだけでなく、それ以外の季節でもキャンプや車中泊など楽しみ方が増え、白馬はわが家にとってますます特別な場所になっている。
関東の自宅から長野市を経由して3時間ほど走り、白馬らしい山並みが見えてくる道に入ると、気持ちが一気に切り替わるのを感じる。白馬三山や五竜岳、唐松岳、鹿島槍ヶ岳などの北アルプスの山々が連なって見える風景を前にすると、心のスペースが広がるようで、日常が少し遠のいていくような感覚になるのだ。
濃い緑に覆われた山は、樹々の葉が一枚一枚見えるような力強さがあり、夏ならではの生命力を感じさせる。それだけで「来てよかった」と思える。
■子連れでも山を眺めながら水遊びを楽しめる
美しい山並みを鑑賞するだけでなく、さまざまなアクティビティが体験できる白馬。キャンプやグランピングはもちろん、カヤック、パラグライダーなどのスポーティーなアクティビティも豊富だが、素朴な水遊びでも十分楽しめる。
水遊びができるところはいくつかあるが、わが家が立ち寄ったのは、「Hakuba47 マウンテンリゾート」内のベースエリア横を流れる平川(ひらかわ)にある「遊水公園」だ。無料で水遊びができるスポットとして開放されており、駐車場や入場料が無料なのは、子連れにはうれしいポイントだ。
訪れたのは8月だったが、川の水は驚くほど冷たく、透明感のある水がきれいだった。水位はくるぶしからすねあたりで、子どもと一緒でも遊びやすい。真夏でも足を入れるだけでも涼が取れ、気持ちがよかった。
子どもは水遊びに夢中になり、大人は川辺の石に腰をかけて、その様子を見守りながら過ごす。目の前に広がる山並みを眺めているだけで「景色のいい場所に来た」という満足感が得られた。
遊水公園で水遊びを楽しんだあとは、ミニトレインやバンジートランポリン、おもしろ自転車、キッズランドなどのアクティビティも体験。パーク内にはレストランが複数あり、なかには白馬のクラフトビールが楽しめるところも。水遊びに満足したらアクティビティ、昼食まですべて心地のよい景色のなかで。子どもも大人も十分楽しめた1日だった。