岩根山(いわねやま)は、兵庫県川西市にある標高342.1mの低山だ。眺望がゼロで案内板もない里山なのだが、登山愛好家や一部の人たちから根強い人気がある。その理由は3つ。1つ目は難易度が低く簡単に登頂できるから。2つ目は、登山道に割岩(われいわ)などの見どころがある点。そして3つ目は、山頂に100柱(※)近い神様が鎮座する知る人ぞ知るパワースポットであるからだ。
※由来は諸説あるが「柱(はしら)」は神様を数える時の単位で使われる
■岩根山の登山道
岩根山は難易度も低く、登山口から30〜40分で登頂できてしまう低山だ。登山道に道案内の看板などはなく道標の黄色テープのみが頼りだが、登山口さえ見つけられれば道ははっきりしているので迷うことはない。唯一、難しいのは登山口を見つけることだが、筆者がきちんと紹介するので心配は無用だ。
なお、登山道は北回りコースと南回りコースがある。今回は北回りコースを選んだ。南回りコースはかなり遠回りになるので、おすすめしない。
割岩とは、登山道にある巨岩群の大岩の1つで、高さ5〜6mはありそうな真ん中がぱっくり割れた大岩だ。割岩は迂回して上に出るコースと、割れ目を通って登るコースがある。割れ目を登る場合、砂地に落ち葉が堆積した滑りやすい急傾斜なので、滑り落ちないように気をつけよう。山頂に近づくと、登山道はきれいな石段に変わる。その石段を登りきると山頂だ。