■逢坂山歩道橋を渡り、音羽山へ

国道1号(旧東海道)の上を渡る逢坂山歩道橋(撮影:山本佐和​​)

 山道を抜けると、逢坂山歩道橋が見えてきた。この歩道橋を歩いて国道1号を渡り、音羽山に入る。

急勾配な階段が続く登山道(撮影:山本佐和​​)

 山に入ってすぐはなだらかな道だったが、5分もすると上の方まで長く続く階段に出くわした。これがなかなかの急勾配である。

 音羽山山頂へはほかにも登山口があるのだが、この大谷駅からのコースはとにかく階段が多い。さらに急な坂道、ごつごつした岩場の道…… といったように、低山とはいえ足腰がかなり鍛えられる。

 階段は石や木でがっしりと整備されたものではあるが、急勾配なうえに落ち葉などで滑りやすいところも多い。しっかりと足首をサポートする登山靴を履いていき、注意して歩こう。

ミツバツツジと思われる花があちこちに咲いていた(撮影:山本佐和​​)

■休憩所でひと休みし、山頂を目指す

途中にある休憩所(撮影:山本佐和​​)

 20分ほど歩くと、少し開けた場所に休憩所が設けられていた。急な階段を息切れしながら登ってきたので、まだ20分しか経っていないとは驚きだった。ベンチに座り、しっかりと息を整えてから再スタートだ。

子どもが書いたと思われるユーモアのある栗の絵(撮影:山本佐和​​)

 休憩所からの道のりもまた急な坂道や階段が続くので、おもわず「また階段か…!」と1人で声に出して嘆いてしまうほどである。

石で整備された階段(撮影:山本佐和​​)

 ただ、階段を上っているときはとにかく必死だが、時折あらわれる傾斜の緩やかなところでは達成感が感じられ、足を進めるたびに山の景色を楽しむ余裕が出てくる。

新芽がかわいらしいアセビ(撮影:山本佐和​​)

 筆者が訪れたのは、4月中旬のちょうど桜が終わった時期で、ツツジやアセビなど初夏に向けての花や新芽を見ることができた。疲れたら無理はせず、ひと休みしながら登っていくのがおすすめである。