■山頂から京都と滋賀、琵琶湖を眺める
休憩所から約40分、木々の間に聳える大きな鉄塔が見えたら、いよいよ山頂(標高593.2m)に到着だ。
山頂に着いて右手からは滋賀県を、左手からは京都府を見渡すことができる。この日は少し曇っていたが、比叡山や琵琶湖を跨ぐ琵琶湖大橋なども眺めることができた。
■逢坂山関跡に寄り、うなぎを堪能
下山後は、大谷駅から約5分の逢坂山関跡へ。古くから主要道路が集中して賑わい、小倉百人一首をはじめ、多くの文学作品に題材として取り上げられている場所だ。
ちなみに、かの有名な源氏物語では「関屋」という巻で光源氏と空蝉が12年ぶりの再会を果たす場所でもある。いまは石碑が立てられているだけだが、そういったドラマがあった所かと思うと、なんだか感慨深い気持ちになる。
さて、このまま帰宅してもいいわけだが、せっかくなのですぐ近くにあるうなぎ有名店へ。まだ登山口にも立っていない、大谷駅に降り立ったときから、うなぎの香ばしい匂いがしていて、下山したら必ず食べようと決めていたのである。ご褒美と言わんばかりの贅沢なボリュームが嬉しい。
低山ながらも足腰が鍛えられる音羽山ハイキング。これから登山を始めようと思っている方は、ぜひ訪れてみてはいかがだろうか。
●【MAP】蝉丸神社 滋賀県大津市大谷町21
※この記事の情報は2024年5月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。