■スマホを山で落とさないためにできることとは?

スマホをストラップでバックパックにつないでいる(撮影:兎山 花)
バックパックを置いて行動するときは、スマホをズボンのベルトループにつないでおく(撮影:兎山 花)

 今回のケース、たまたま2台ともスマホが見つかったからよかったが、落とした場所によっては見つからないこともある。

 渓谷沿いを歩いているときや登山道が落ち葉に埋もれているとき、ましてや雪山で落としたらほぼ回収不可能だ。

スマホの位置情報が特定できたとしても、雪山で落としたスマホを見つけるのは至難の技(撮影:兎山 花)

 万が一のためにAさんのようにみまもり機能サービスに登録しておくのも一つの手だが、まずは山で落とさないことが大切である。

 筆者のように伸縮性のあるストラップでつなぐのでもよいし、休憩のあとは忘れ物をしやすいため、振り返る癖をつけるのも紛失対策には有効な手段である。

 そして、知ってもらいたいことがある。スマホだけでなく、あなたにとってどんなに大切なものでも、山で落としたらただのゴミでしかないということを。