■キャッチ&リリースと2か所ある「毛ばり釣り専用区(本谷・中ノ沢)」
さらに上野村漁協が設定してるのが、完全予約制、一日の釣り人の利用数を制限した釣り場「毛ばり釣り専用区」です。その名の通り、毛ばりを使用した釣法、フライフィッシングとテンカラに限定されており、C&Rとなっています。
【本谷毛ばり釣り専用区】7エリア(基本1日/7名)
【中ノ沢毛ばり釣り専用区】4エリア(A・BC・DE・FG 基本1日/4名)
【川の駅特設釣り場】区分けなし(基本1日/10名) 毛ばり・ルアー可
魚たちは釣り人に持って帰られることがなく、さらに随時放流されるために魚影も維持されています。そして型のいい大型のヤマメも多数いるのが大きな魅力となっています。ただし、川自体は自然環境そのままですので、様々な要因で淘汰される魚もいれば、残った魚たちは釣られることでどんどん学習して容易に毛ばりに騙されないようになっていきます。魚影は濃いけど難しい。そこが醍醐味でもあります。
渓流釣りの嗜好は人それぞれですが、同じ釣り人でも季節やタイミング、気分によって違うものでしょう。かく言う筆者も本来は自然渓流で生まれ育った天然の魚を狙いたいところ。しかし、その環境は年々明らかに減っているのが実情です。手軽に訪れることができる、入退渓のアプローチがいい場所で、魚影の濃さを期待できるフィールドは貴重ですし、まったくの自然環境では難しい部分があるのが現状です。
人数制限付きの釣り場は、将来の環境作りへの新しい取り組みとして、その動向が気になるところです。