■10〜12kmは、再び観光地エリア(赤れんが庁舎、札幌市時計台)

 北大の中を通り抜け、しばらく歩いて1万4000歩。10km地点には旧北海道庁の「赤れんが庁舎」がある。

少し遠くから見ると一瞬本物に見えるような赤れんが庁舎のイラストがお出迎え(撮影:くぼあき)

 現在は改修作業を行なっているため、残念なことに外から見ることができない。その代わり敷地内には「仮設見学施設」が用意されており、間近で改修作業を見ることができる。改修期間のみの特別な展示が楽しめるのだ。

 改修後には屋根の色を緑から赤褐色に変更するそうだ。どうやら特徴的なあの緑色の屋根は銅の緑青による緑色で、昔は銅の色や赤褐色だったそうだ。改修後の赤れんが庁舎の姿が楽しみだ。

今でも定時になると鐘の音を鳴らす「札幌市時計台」(撮影:くぼあき)

 デフォルトのコースに追加したのは、赤れんが庁舎から徒歩10分の「札幌市時計台」。周りのビルと比べて小さく見えてがっかりスポットなどとも言われているが、筆者は大好きな観光スポットの一つだ。今でも6時、7時などの定時には鐘の音を「ゴーン」と鳴らしており、ついつい聞き入ってしまう。近くに立ち寄った際は時計を確認して耳を澄ましてはいかがだろうか。向かいのビルには撮影スポットも用意されているので、ぜひとも利用してほしい。

■13〜14km! もう少しでゴール(昼のススキノ)

 雪の残った道を13kmも歩けば流石に疲れる。右膝の裏側を痛くしながら、13km地点に到着。北の歓楽街「ススキノ」だ。昼とはいえススキノに着くと元気になるのはなぜだろうか。夜とは違い、お酒で顔を赤くした方は少なかった。歩数は19000歩。さて、ゴールまでもう少しだ。

いつでも迎えてくれるススキノの有名人「ニッカのおじさん」(撮影:くぼあき)

■ゴール

20160歩で無事にゴール! ボロボロになったけど歩ききった(撮影:くぼあき)

 札幌市時計台をコースに追加したり、北大構内でちょっと迷子になったりした結果、1.8km増加の15.8kmを歩ききった。所要時間は4時間25分、消費カロリーは1600kcal。20,160歩で無事に到着したゴールでは、係の方が優しく笑顔で出迎えてくれた。

 この日は全道的にも天気が良く、街ゆく人々も少し薄手の春先らしいコートの方を多く見かけたほどだ。他にも市民ランナーさんが元気よく走っていたり、雪がとけて楽しそうに自転車を漕いでいる方とも多くすれ違った。自分の足で街を歩くから気が付いた季節の移り変わりの風景だ。車や地下鉄で移動するのも勿論いいのだが、たまには時間に都合をつけて、観光地を歩いて街の空気を感じてみてはいかがだろうか。きっと特別な経験ができると思う。