■いよいよ出発イヤーラウンド

初挑戦で14 kmは無謀か? 少し心配しながら「行ってきまーす」(撮影:くぼあき)

 札幌には5〜20kmのコースが多数あるが、筆者が挑戦したコースは「NPO法人札幌歩こう会」がウォーキングステーションとして管理している「オリンピックコース」。二条市場やさっぽろテレビ塔などの観光地から始まり創成川公園、諏訪神社、北24条、北大構内と住宅街を通り抜け、再び旧北海道庁、大通公園と観光地に戻ってくる。2020東京オリンピックのマラソンコースの一部を楽しめる14kmのコースだ。素晴らしいことにイヤーラウンドコースは自由にルート変更しても良い。ルートを短くしなければ途中でカフェに寄るのもよし、美術館などを挟むのもよし。制限時間内にゴール地点に辿り着けばOKなので、筆者は観光地を通るコースに「札幌市時計台」を追加していざスタート!

NPO法人札幌歩こう会 https://swa.or.jp/yrw.htm

■1〜3kmは、観光地エリア(二条市場、さっぽろテレビ塔)

卒業旅行客も多く観光客で賑わう二条市場(撮影:くぼあき)

 スタートから1km地点には「二条市場」がある。アーケードの下には15ほどの店舗がひしめき合い、新鮮な魚介にフルーツ、肉に居酒屋が楽しめる人気観光スポットだ。北海道土産を買うにも良いスポットだが、店先で朝食やランチを楽しめるのも魅力。筆者が通過したのは10時台だったが、多くの方々が美味しそうに食事をしていた。

 二条市場を抜けるとすぐに見えるのは「さっぽろテレビ塔」だ。

美しい青空に向かって聳え立つテレビ塔(撮影:くぼあき)

 札幌の街を一望できる人気スポットのテレビ塔は札幌のランドマークなので、街中で北海道らしさを楽しみたいのなら、ぜひとも地上90mの展望台に上って四季を味わって欲しい。夜には夜景も楽しめる。

 少し歩を進めること3km地点。ちょっとマイナーな観光スポット「諏訪神社」に到着。縁結び・夫婦円満・子授・安産/厄除開運/戦の神様などさまざまな御利益に与る事ができる。また、こちらの御朱印は月によって限定版が出されることで有名だ。プラ素材で作られた立体的なホログラム仕様の御朱印や、カラフルな厚手の紙で作った切り絵に筆で文字を施した切り絵仕様など工夫がいっぱいだ。御朱印集めが好きなら、ぜひチェックして欲しい。

地元民にも愛される神社(撮影:くぼあき)

■4〜9kmは、居住&学校エリア

7km地点。右には高校、奥には北海道大学。民家と学校が多く共存する居住区(撮影:くぼあき)

 4km以降は繁華街や住宅街を通る道のりだ。高校や大学も多く、学生も多く住んでいる。この日は3月下旬の引越しシーズン。引越し業者のトラック以外にも、道路に目をやると函館、室蘭、旭川、北見など札幌以外の道内ナンバープレートだけではなく、品川や京都のような道外ナンバーの車も数多く見られた。「引越しで来札しているのだろうか?」などと思いを馳せつつ、気づけばちょうど半分の7km地点だった。ここまでの歩数は9800歩。さぁいよいよ後半戦だ、とコースになっている「北海道大学」内に進んだ。