●八甲田雪の回廊
国道102号線をさらに下っていき、T字路を左折し国道103号線に入ろう。国道103号線も川に沿って走っており、周辺には蔦沼(つたぬま)、睡蓮沼(すいれんぬま)、地獄沼といった美しい湖沼群があるが、この時期はまだ雪に覆われているので、新緑の頃に訪れたい場所だ。
先のT字路から約16km進むと、「八甲田雪の回廊」が姿を現す。冬季閉鎖されている酸ヶ湯までの道は例年4月に開通される。開通直後の時期は谷地温泉から酸ケ湯温泉八甲田ホテル付近までの約8kmにわたって見られる雪の回廊をドライブすることができるのだ。車よりずっと高い雪の壁が続く白銀のドライブロードは、5月初旬までしか見られないのでこの時期限定のお楽しみである。
【基本情報】
住所:青森県青森市荒川南荒川山国有林酸ヶ湯沢
●【MAP】八甲田雪の回廊
●酸ヶ湯温泉
八甲田雪の回廊を数キロメートル走ると酸ヶ湯温泉に到着する。全国的に知られる温泉で、その名の通り強い酸性(pH2.0以下)の湯だ。
総ヒバ造りの「ヒバ千人風呂」が有名で、登山帰りや観光客など多くの人が立ち寄る温泉である。
温泉で、日頃の疲れをゆっくりと癒してもらおう。玉の湯の前には「辰五郎清水」という湧水があるので、おいしい水を汲んで持ち帰るとよいだろう。
【基本情報】
住所:青森県青森市荒川南荒川山国有林酸ヶ湯沢50
駐車場:酸ヶ湯温泉 玉の湯駐車場(無料)
入浴料金:1000円(フェイスタオル付き・税込)
●【MAP】酸ヶ湯温泉 玉の湯
■注意事項
道路は除雪されているが、まだスリップの可能性があるのでスタッドレスタイヤは必須だ。また、残雪や雪解けの泥道を歩くので、靴はトレッキングシューズか、防水シューズがおすすめだ。春とはいえ、風が冷たいこともあるので、寒さ対策を忘れずに!
■冬の眠りから覚めたばかりの大地をドライブ
十和田湖から流れ出る雪景色が美しい奥入瀬渓流、冬の眠りから覚めたばかりの八甲田雪の回廊、そして強酸性の湯である酸ヶ湯温泉のドライブプランを紹介。どれを取っても一度は訪れてみたいスポットである。奥入瀬から酸ヶ湯までのドライブは、自然の息吹を感じる絶好の機会であり、春の訪れを実感する良い思い出になるであろう。閉ざされていた国道が開通する春(4月)に、心地よいドライブを楽しんでみてはどうだろうか。