■山奥の昔ながらの「中越家のしだれ桜」

遠くからも大きさを感じることができる中越家のしだれ桜

 最後に紹介するのが「中越家(なかごしけ)のしだれ桜」だ。最初に桜の名前を聞いた時は、中越家という地名があるのかと思ったが、名前の通り、中越家に植えられている桜という意味だ。樹齢約200年のエドヒガン(ウバヒガン)は高さ10mほど。桜は民家の庭にあるが、観光客にも解放され、間近で見ることができる。

 これだけ大きなしだれ桜を目の前で見られるスポットは日本全国でも数少ないのではないだろうか。ちなみに駐車場は敷地の下に10台ほどのスペースがある。国道33号線から山に入って10分ほど走ったところにあるが、道中は急カーブが多いので運転に注意が必要。なお、桜は私有地に植えられているため、マナーを守って鑑賞してほしい。

遠くからも大きさを感じることができる中越家のしだれ桜

 場所:中越家のしだれ桜
 住所:高知県吾川郡仁淀川町別枝1330
 電話:0889-32-1111

URL:https://www.niyodogawa.tv/enjoy/sightseeing-2324

●【MAP】中越家のしだれ桜周辺

■仁淀川の花の名所は脇道にあり

国道33号線の大渡ダム周辺も桜スポットとなっている(写真提供:仁淀川町) 

 今回紹介した3か所の花見スポットは全て国道から脇道に入った、地域住民の生活道と呼ぶような狭い道沿いにある隠れた名所だ。訪れる際は軽自動車などのコンパクトカーだとベストだ。また、車の運転に自信がない方は、仁淀川上流域にある「大渡ダム公園」の桜がおすすめだ。

大渡ダム沿いには駐車場もあり、飲食店もあるので訪れやすい桜スポットだ

 大渡ダムは高知ー松山間を結ぶ国道33号線沿いにあり、運転に慣れていない人でもアクセスしやすいスポットだ。ぜひ、今年の春は高知県仁淀川沿いの花見スポットを巡ってみるのはどうだろう。

仁淀川渓谷沿いには多くの花見スポットがある