■春を一番に感じられる熱海
新幹線なら東京から35分、名古屋から90分で着く人気の旅行エリア、静岡県の熱海はレトロな街並みに温泉リゾートが融合していて、美味しい魚介類を堪能出来る魅力的なスポットだ。
そんな熱海は春の花がいち早く咲き、2月から春を満喫出来る。山と海、そして日本一早く咲く「あたみ桜」を眺めるアウトドアデートを提案したい。
JR熱海駅からバスやタクシーを利用し「姫の沢公園」の最高所「峠の広場」でお弁当をいただく。その後は徒歩で山を下りるようにして熱海サンビーチに着くあたりで「カフェ&レストラン ナギサ」でスイーツを食べてゆったりと過ごし、近くの糸川遊歩道の「あたみ桜」を愛でる約10㎞のコースだ。
■姫の沢公園
筆者が出かけたのは数年前の2月中旬。熱海駅で「炙り金目鯛と小鯵押寿司」のお弁当を買い、タクシーで「姫の沢公園」へ向かった。
姫の沢公園は、ツツジ・アジサイ・シャクナゲ・スイセンといった四季の花々が咲く開放感のある公園だ。斜面に咲く花を眺めながら園内の散策を楽しみ、木々のトンネルを抜けた先にある「峠の広場」から相模湾を一望する。この眺めのよい「峠の広場」から海を展望しながらお弁当を食べるのが、ちょっとした山登り気分で嬉しい。
ちなみにこの広場から箱根につながる十国峠までは歩いて1時間半。天気が良ければ富士山を望むことが出来る。
【姫の沢公園】
住所:静岡県熱海市伊豆山1164-1
電話: 0557-83-5301
URL:https://www.seibu-la.co.jp/himenosawa
■熱海サンビーチでケーキ
お腹がいっぱいになったら、ゆっくりと歩きながら海へ足を延ばそう。「峠の広場」から1時間ほど歩くと「熱海サンビーチ」に到着する。海と山が近いのが熱海の歩きやすいところだ。
「カフェ&レストラン ナギサ」は熱海サンビーチ隣接のレストランで、2階のテラス席でスイーツを食べながら海を眺められる。
同店は1947年創業の老舗レストラン。宮内庁ご用達のコーヒーを提供している。海辺のテラスに座れば、開放的な風景のお陰で、コミュニケーションも円滑になるだろう。楽しい午後のひとときがあっという間に過ぎていくに違いない。
【カフェ&レストラン ナギサ】
所在地: 静岡県熱海市渚町10-5
電話: 0557-81-4771
URL:https://cafeandrestaurantnagisa.gorp.jp
■あたみ桜
楽しい話で盛り上がったら、今度は「あたみ桜」を見に行こう。「ガーデン&レストラン ナギサ」近くの糸川沿いを歩いていくとあたみ桜の名所に辿り着く。58本のあたみ桜が例年1月早々に咲き始め、2月上旬から中旬に満開になる名所だ。
遊歩道は200mほどだが、ピンクの花が密集して咲くので見ごたえ十分。約1か月間にわたる長い見ごろを迎えるが、開花状況は「熱海市観光協会公式観光サイト」で画像つきで順次公開しているので、お出かけ前にチェックしておこう。
【熱海市観光協会公式観光サイト】https://www.ataminews.gr.jp/event/208
筆者が訪れた2月上旬は七分から八分咲きで見頃を迎えている印象だった。さくらが咲くと、色のない地味な冬の風景から、ぱっとカラフルな色合いになり、見ていて幸せな気分になる。
あたみ桜の周りは人間だけでなく、甘い密に誘われて沢山のメジロが飛び回っていた。筆者は夢中になってメジロと桜の花をファインダーに収めようとシャッターを切った。ちょこちょこと飛び回りなかなか上手くいかない。
【糸川遊歩道】
所在地: 静岡県熱海市中央町8-5
電話: 0557-85-2222
URL:https://www.city.atami.lg.jp/hana/1003681/1003682/index.html
■熱海で一足早い春を楽しもう
昭和レトロな雰囲気漂う熱海は、このほかに日帰り温泉や地元の海で獲れた魚介類など、楽しみが多い。あたみ桜を眺めたあとは、熱海駅まで歩いてお買い物をして、鮮度抜群のネタを使った寿司を食べるのもよいし、温泉に入って体を温めるのも極楽気分になれる。ぜひ熱海の山と海を歩いて自分だけの楽しみを見つけて欲しい。
【今回のコース】
JR熱海駅(バスまたはタクシー15分)→ 姫の沢公園(徒歩約1時間)→ ガーデン&レストラン ナギサ(徒歩約10分)→ 糸川遊歩道(徒歩約20分)→ JR熱海駅