■いちご煮がパエリヤ的に変身

野菜をトッピングすれば缶成

 フタを開けて野菜をトッピングすれば缶成だ! 

 ウニは加熱されたおかげでオレンジ色が鮮やかになり、食欲をぐんぐんそそってくる。上からオリーブ油をかけてほおばると、クスクスのデュラムセモリナ粉の香りの効果もあり、純和風ないちご煮がパエリヤ的な料理に変身している。祝蕾のコリコリした歯触りも、柔らかいクスクスにいいアクセントを与えてくれた。

■いちご煮の名前の由来

 さて、いちご煮という名前の由来の話であります。野イチゴに似ているから名付けたというけど、野イチゴと聞くと、真っ赤なヘビイチゴを思い浮かべる人も多いのではないだろうか(僕はそうだ)。

 しかし八戸の海辺には、鮮やかなオレンジ色の野イチゴが自生しており、それが早朝の霧の中に浮かぶ様子がとても美しいという。いちご煮の汁も乳白色なので、その中に見え隠れするウニはまさに野イチゴ。

 参考に、八戸の野イチゴの画像を載せておきますぞ!

いちご煮の由来となった野イチゴ。画像提供:味の加久の屋

 

●今回の缶詰情報

味の加久の屋
「極上いちご煮 415g」
「元祖いちご煮415g」