「冬の夜。寒くても出かける価値のあるイベントは何ですか?」と質問されたら、あなたは何と答えるだろうか。「スキーやスノボのナイター」、「イルミネーション」、「夜景」など色々聞こえてきそうだが、その中にぜひ「星空の観察や撮影」を加えてほしい。
春夏秋冬問わず楽しめる星空だが、実は冬の夜は星空の観察に適している。今回はその適している3つの理由と、観察時の4つのポイントを紹介! ぜひコツを掴んで、頭上に広がる冬の星空を味わってほしい。
■冬が星座観察におすすめな「3つのシンプルな理由」
なぜ敢えて寒い冬に星空を観察するのか。その理由は以下の通り。
●その1 空気が澄み渡り、星の光が強く見える
冬は乾燥する季節。空気中の水蒸気が少なくなるため、星の輪郭がくっきりクリアになる。そのため、星からの光が届きやすくなり、強く美しく見えるのだ。
●その2 観察できる星の数が多い
星は季節によって見える数が変わる。これは地球が太陽の周りを1年かけて公転すると、私たちの視点が変わり、夜空に見える星の配置が変わるから。特に日本の冬は1等星の数が増え、地域差もあるが7〜8個も見える。1等星は見つけやすいため、目印にすることで星座探しも簡単になる。
●その3 夜が長い
地軸が太陽に対して傾いているため、日本のある北半球は冬至の時期に太陽から最も遠ざかり、夜が長くなる。そのため観察ができる時間が長くなり、星座をより長く楽しめるのだ。
この3つの理由の相乗効果で、冬の夜空は他の季節よりも観察に適しているのだ。寒さも十分な防寒をすれば大丈夫。見上げてみよう、夜の星を。