■冬の星空を楽しむ「ポイント4つ」
「星空の観察なんて経験ないし、何に注意すれば失敗しないの?」と心配になるかもしれない。でも大丈夫。ちょっとしたポイントを知ることで、星空観察のハードルがグッと下がる。ここではそのポイントを4つ紹介しよう。
●ポイント1 星空の確認
まずは天気の確認。曇りや雨、雪が降っていると、もちろん観察できない。だからこそ事前の天気チェックが大切だ。
おすすめはYahoo! 天気等が提供している「1時間刻みの天気予報」や「雨雲レーダー」や、日本気象協会のwebサービス「星空指数」。天気を事前に把握することで当日に慌てることなく、「西側の地域が晴れているから、西の方に行こうかな」など状況に応じた予定変更も可能になる。なお、移動することも考え、観察予定地域より少し広い範囲の天気を確認しておくのがおすすめだ。
もしかすると「雲ひとつない空ばかりではないよ」と気にするかもしれない。でも、安心してほしい。雲の隙間からだって星空の観察はできる。多少天気が悪くても気にしないくらいの気持ちのゆとりも大切だ。
●ポイント2 思った以上に明るい、月明かりにも注意
晴れた夜空でも星空観察が難しい場合がある。原因は月明かり。特に冬は月明かりが雪道に反射し、とにかく明るい。
月が雲に入るのを祈るのもよいが、ウェザーニュースの「月の出・月の入り時刻検索」や、定番の「月の出・月の入り時刻方角マップ」といったサイトを使って、月が出ている時間を確認するのが望ましい。眠い目を擦りながら一晩中起きてなくてもよいし、頑張りすぎた結果、翌日寝坊してしまうといった事態も避けられる。
●ポイント3 あると絶対に便利な星座早見盤や星座アプリ
子どもの頃に触ったことがあるかもしれない「星座早見盤」。北極星を目印にし、星座早見盤と星空を見比べてワクワクした経験はないだろうか。手の中に星空があるロマンと、実際の空で星座を見つけるパズルを解くようなワクワク感。大人になってから楽しむのもいいものだ。
スマートフォンの「星座アプリ」も便利。スマホを向けるとその方角に見える星座がリアルタイムで映し出されるため、星座早見盤よりも簡単だ。星座だけでなく、惑星や流星群、人工衛星も見つけられるのでとても重宝する。星座早見盤とは違い、荷物にならず手軽に使えるのも魅力の一つだ。
●ポイント4 しっかり見るには双眼鏡や望遠鏡
肉眼では見られない程度の明るさしかない星も多い。そんなときは双眼鏡や望遠鏡。レンズで光を集め、星の光を鋭く明るくするため、肉眼では見えない星を簡単に見つけられる。
例えば、おうし座の一部であるプレアデス星団(「すばる」と呼んだ方がピンとくるだろうか)は、肉眼ではボンヤリとしか見えないが、双眼鏡越しで見ると星の集まりであることが確認できる。その美しさに、きっと見惚れてしまうだろう。
星空観察用の双眼鏡は1.2kgと大きく重いため、三脚があったほうがよい。なお、フェスやコンサートで使うような小型モデルでも十分に楽しめるので、手元にあればまずはそちらで試してほしい。肉眼では味わえない満天の星空が見られるはずだ。
専門店や大手家電量販店ではさまざまな種類の双眼鏡や望遠鏡を取り扱っているので、実機に触れてみるのもおすすめだ。