2023-2024年のスノーシーズン開幕を迎え、年末年始に仲間と白馬エリアを滑走! 今季は各地のリゾートで降雪が少ないとの声を聞き、「あまり滑れないのでは!?」と覚悟していたけれど、滞在中は雨あり雪あり晴天ありと、雪が解けてはまた積もり「十分楽しめ る!」という感覚。その後、積雪も増えてコンディションはどんどんよくなっているようだ。
今回のような状況で改めて感じたのは、「白馬岩岳スノーフィールド」は滑走以外のコンテンツが本当に充実しているな、ということ。滑ることだけではなく、景色やアクティビティ、ランチ、ティーブレイク、あれこれしながらあっという間に1日が過ぎてしまう。どんな楽しみ方をしたのかって? 実際に体験してきた大満足の滑走&観光の様子をレポートしていきたい。
■まずは朝の展望を堪能
年末年始の混雑を心配し、8時運行開始のゴンドラを目指して意気揚々と宿を出る。そのかいあって、ほぼ待ち時間なくゴンドラに乗れた。この日は気持ちいいほどの晴天で、スキー場に向かう道すがら白馬の山々がきれいに見える。
そこで、ゴンドラ山頂から滑り出す前に展望テラス「HAKUBA MOUNTAIN HARBOR(白馬マウンテンハーバー)」の景色を見に行くことにする。これが大正解で、空気が澄んだ早朝の朝日に輝く北アルプスを端から端まで見渡すことができた。雲ひとつない青空の下、真っ白な山並みがパノラマで広がる完璧な景色だ。
■山頂周辺のコースを滑走
白馬岩岳は、ゴンドラ山頂から四方八方にコースが延びているのが特徴。年末年始はまだ全面オープンとまではいかなかったが、山頂エリアは十分の積雪だった。3線ノースや4線イーストのリフトで回すほどよい長さのコースで足慣らしをし、ビュー2リフト方面に移動して今度は林間のロングコースを満喫。
コース脇にはパウダーも残り、「今度はあそこを攻めてみよう」なんてリフト上で相談するのも楽しい。あちこちのコースをたて続けに滑り、脚部に疲労を感じることすら「いよいよ滑走シーズンがはじまったな」と心地よく思う。
■話題のブランコも体験
ゴンドラ山頂は「IWATAKE WHITE PARK(岩岳ホワイトパーク)」と称される、スキー・スノーボード以外の遊びが体験できるスノーアウトドアエリア。特に人気のアクティビティが北アルプスに向かって大きなブランコを漕ぎだす「ヤッホー!スウィング presented by にゃんこ大戦争」だ。
さまざまなメディアに取り上げられている話題のブランコをぜひ体験したいと、営業開始の午前10時に会場に向かったところ、すでに行列ができている。タウン着で訪れている観光客も多く、滑るのではなく単純に雪山を楽しみに来る人がこれほどたくさんいることに驚いた。
実際にブランコを体験すると、ものすごく楽しい。こんなに懸命にブランコを漕ぐのは子どもの頃以来かもしない。景色に飛び込むような浮遊感と爽快感、そしてダイナミックさに自然と笑い声と叫び声が出てしまう。終わった後はハアハアと息が切れ、えも言われぬ高揚感がある。
■テラス周辺の森も絶好のフォトスポット
展望テラス周辺の森は「Photogenic Relaxing Zone(リラックス&フォトジェニックエリア)」として自由に散策できるエリアとして開放されている。子どもが雪合戦をしていたり、かまくらを作ったり、ところどころに誰かが雪で作ったオブジェがあったりと、雪と触れ合うことができるエリアだ。
森の中にはウッドデッキもあり、そこにたたずむだけでも絵になる。見上げると霧氷の向こうに青空が広がる光景もあり、あちこちで写真を撮りたくなる。訪れた観光客もそれぞれ気に入ったアングルで写真の撮影を楽しんでいた。友人同士ではしゃぎながら写真を撮っていると、気がつけばずいぶん長い時間、森の中に滞在していることに気がついた。