いつも夕食と共にワインを飲んでいる。たいていは赤ワイン。
夏は氷を入れて、炭酸で割ったり、オレンジジュースを加えたり。秋に栗や柿を食べる際には白ワインやスパークリングワインと一緒に。冬は赤ワインにシナモンなどを加えてホットワインにするのもいい。年中ワインを飲んでいるわりには、特に詳しいわけでもなく、ひたすら安いデイリーワインを飲み続けている。探究心はそれほどない。
そんな私だが、旅に出た日の夜は、その土地のお酒を飲むようにしている。ビールや日本酒のこともあるけれど、ワインがあれば必ず飲む。さすがにフルボトルは無理だから、コンビニなどでミニサイズやハーフサイズが売られている場合に限られる。
まだ現地で食べていない駅弁や駅そばを巡ることが目的で、北海道を半周してきた。中でも根室本線池田駅前にある「レストランよねくら」の駅弁「牛のワイン漬ステーキ便當」が一番の目当てだった。
池田町といえば十勝平野の真ん中、ワインで有名な町である。ステーキの駅弁自体が全国でも珍しいうえ、ワイン漬けというのはこちらにしかない。まだ食べたことのない駅弁に期待が高まった。
ちなみにこちらの駅弁は、駅から出ずとも池田駅を発着する列車に合わせて列車まで届けてもらうことができる。とはいえ今回は、池田の町も見てみたかったので、ちゃんと降りて買いに向かった。