■覚満淵

 覚満淵は湿原で、春から秋にかけて様々な植物が見られ、新緑や紅葉もすばらしいが、冬は全く別の顔を見せてくれる。春から秋の季節は整備された沼一周の散策路を歩くのだが、沼が氷結する冬は氷の上を散策できる。すでに紹介した鳥居峠も高台に見え、絶景だ。筆者は銀色の雪が舞い、樹々は氷の花を咲かせ、澄み渡る青空が風景を包み込むような覚満淵入り口近くの風景が好きだ。

【基本情報】
住所:群馬県前橋市富士見町赤城山
駐車場:赤城公園ビジターセンター 駐車場(無料)

●【MAP】赤城公園ビジターセンター 駐車場

覚満淵の雪に埋もれた木道と氷結した湖面(撮影:分銅英雅)

■小沼

 小沼は大沼より標高が100m以上高い1,470mのところにある。小沼駐車場に車を停め小沼に降りていくと、正面に長七郎山が見え結氷した小沼と共に美しい風景が広がっている。大沼周辺に比べるとここは訪れる人が少なく、雪に覆われた風景が寒々しくも懐かしい情緒を湧き起こす。せっかくだから沼の氷の上を歩いてみよう。時間があればゆっくり沼の対岸まで歩いてもいい。

【基本情報】
住所:群馬県前橋市富士見町赤城山
駐車場:赤城公園 小沼駐車場(無料)

●【MAP】県立赤城公園 小沼駐車場

完全氷結した小沼とスノーハイキングを楽しむ人たち(撮影:分銅英雅)

■大沼

 大沼は赤城山観光の中心といっていいほど訪問客でにぎわっている。特に厳冬期の大沼では氷上で多くの人がテントを張り、ワカサギ釣りを楽しんでいる。時間があればテントも含め道具一式レンタルできるのでやってみてはどうだろうか。釣りをしなくても、氷上を歩いてテントが張っているところに近づいてみると、釣りの様子を観察することができる。またスノーシューのレンタルもあるので、周辺で足跡のない雪原を歩く体験をしても楽しい。さらに、大沼は広いので車で一周しながら沼を眺めると様々な美しい冬景色を見せてくれる。

【基本情報】
住所:群馬県前橋市富士見町赤城山
駐車場:赤城神社 参拝者駐車場(無料) または、赤城神社 駐車場(啄木鳥橋)(無料)

●【MAP】赤城神社 参拝者駐車場

氷結した大沼でワカサギ釣りを楽しむ人たち(撮影:分銅英雅)
赤城神社の対岸側から見た大沼の景色(撮影:分銅英雅)