秋が終わり、冬がやってきた。待ちに待ったスノースポーツのシーズンの開幕だ。愛車にスキーやスノーボードなどを積んで出かける人も多いだろう。
スノースポーツ用品は大型で持ち運びが大変ということや、寒い冬は快適に移動したいといった理由で車を移動手段に選ぶ人が多いと思うが、車の「サビ」対策はしっかりとしているだろうか。
■サビの原因「塩カル」とは?
道路の積雪を溶かす目的や、凍結を防止するために撒かれる凍結防止剤。主成分は「塩」で出来ており、塩化カルシウムを省略して「塩カル」と呼ばれることが多い。
北海道などの雪国では身近な存在かもしれないが、降雪があまりない地域の人は聞いたことがない人もいるのではないだろうか。
気象情報会社のウェザーニュースが発表した記事によると、「凍結防止剤は高い融雪効果を発揮し、スリップ事故の防止などに役立ちますが、原材料が“塩”なので自動車の足回りに付着すると錆につながることがあります (“雪道走行、洗車しないと車が錆びつくワケ”)」と述べられている。
また、全国に展開しているカーメンテナンスショップのカーコンビニ俱楽部では、「塩は腐食の原因となる水分が蒸発するのを防ぎ、鉄を水分に晒し続ける状態を作り上げます。このため、下回りをはじめとする鉄部分はサビの進行が止まらず、そのまま放置すると鉄の強度を低下させて内側から車の侵食へと繋がるというメカニズムです(“冬の塩害トラブルから車を守るための効果的な対策方法3つ|カーコンビニ倶楽部”)」とホームページに記載されているように、塩カルによる車への影響は大きいことが窺える。
塩カルが撒かれた道路上を走ると、溶けた水と共に跳ね上がって、足回りの駆動部やブレーキ回りなど、想像以上に奥まで塩分が入り込んでしまうため、非常にやっかいだ。