紅葉のハイシーズンを目前に控えた10月21日、比叡山の北西に位置する京都大原の金毘羅山で、アウトドアメーカー・コロンビアが主催する「コロンビア登山学校」が開催されました。テーマは「ロックトレッキング~岩に親しもう~」。国際山岳ガイド近藤謙司さん講師のもと、10名の参加者が岩場歩きの初歩的なノウハウを学んだ、充実感たっぷりのイベントの模様をお届けします。

■三千院や寂光院のある京都大原からアクセス可能。クライマー御用達の金毘羅山へ

今回の目的地、金毘羅山のロッククライミングゲレンデからは、大原の街並みや比叡山をはじめとする山々を一望できる

 観光客で溢れ返る京都市街地から、北へ車を走らせること約40分。三千院や寂光院などの歴史建造物が点在する盆地、京都大原の西に聳える金毘羅山が、今回レポートするコロンビア登山学校の舞台です。

 講師は、コロンビア登山学校の開校当初より学長を務めている国際山岳ガイドの近藤謙司さん。標高が高くなるほど避けては通れない岩場の歩き方やロープワークなどを、国内外の名だたる高峰を踏破・ガイディングしてきた近藤さんから直々に学べるということで、講座には岩場初心者から劔岳を登頂した経験もある玄人までさまざまな参加者が集まりました。

 金毘羅山はロッククライミングのフィールドとして有名な山で、山頂の少し手前に「ロッククライミングゲレンデ」という今回の講座を学ぶにはぴったりな岩場があります。当日、朝9時に戸寺バス停に集合した近藤さんと参加者、コロンビアスタッフの一行は、秋晴れのなかロッククライミングゲレンデを目指しました。

<行程>
  9:00 戸寺バス停集合、オリエンテーション
  9:30 江文神社着
10:20 琴平新宮社着
11:00 ロッククライミングゲレンデ着、小休憩
11:20 岩場歩き、ロープワークのレクチャー&実践
13:15 金毘羅山山頂着
13:50 翠黛山山頂着
15:00 寂光院着
15:20 大原バス停にて解散

集合場所である戸寺バス停から登山口の江文神社に至るまでの道。「京都一周トレイル」のコースにも設定されていて、山々に囲まれた美しい田園風景のなかを歩ける
先頭を歩きながら、参加者と楽しくコミュニケーションをとる近藤さん。歩きながら、トレッキングポールの正しい使い方なども丁寧に教えてくれた

 登山口の江文神社で、出発前の記念撮影

神社の一角で、岩場における足の置き方と重心移動のレクチャー。近藤さんいわく、登りでは段差に対して正体だけではなく側体も取り入れると楽に登れるという。一方下りでは、安定感があるので正体がおすすめとのこと
登り始めはほどほどに斜度のある道が続く。近藤ガイドが小休止を挟みながらゆっくりしたペースで歩いていたので、参加者にも余裕の表情が見られた
琴平新宮社の奥には湧き水スポットが