■アウトドアギア選びの新提案

 こだわりのギアで自分だけのサイトを作ることは、キャンプの大きな楽しみの一つだが、キャンプギアを買う際、どんな基準で選んでいるだろうか。キャンプブームで多種多様・さまざまなギアが出てきている昨今、気になるギアばかり増えていき、買う物を絞り込むのが難しい! と悩まれている方も多いのではないだろうか?

 本記事では、日常生活でも使える汎用性の高いギアを紹介する。毎日使うギアは一段と愛着が湧き、「買ってよかった」と満足度が高まること請け合い。ギアを買い過ぎた時に感じる、一抹の後ろめたさを払拭する理由にしていただけたら幸いだ。

■その1. SEA TO SUMMIT「Xカップ」 小さくたためる便利もの

折りたたむと1cmの薄さになり、持ち運び安さが◎(撮影:三浦かきつばた)

 筆者が最もヘビーユースしているのは、SEA TO SUMMITの「Xカップ」だ。毎日のお弁当に持っていき、ティーバッグの紅茶を飲んだり、フリーズドライの味噌汁を作ったりと大活躍している。

 もちろんキャンプや山でもコーヒー、味噌汁を飲むのに毎回連れて行く一軍四番バッターだ。

「SEA TO SUMMIT」のXカップは組み立て後は強度がしっかりしている(撮影:三浦かきつばた)

 SEA TO SUMMITはオーストラリア発のアウトドアブランドで、ギアを自作していた創業者がエベレストにチャレンジするにあたって生まれた会社。製品は軽く、小さく、丈夫に作られているのが特徴だ。

 このフォールディングカップもシリコン製で蛇腹状に折りたたむことができ、無駄なスペースが一切ない。縁部分が補強されているため持ちやすく、熱いものを入れても口をつけやすい。サイズや色の展開が豊富で、自分の用途に合ったモデルを選べるのもうれしい。筆者は気に入りすぎて色違いの二つ目をリピート購入した。

価格:1210円(税込)
サイズ:250mlワンサイズ(別商品でショットグラス、マグ、ボウルタイプもあり)
カラー:サンド、ラスト、ネイビー、オリーブ、ライム

 シリコンはにおいを吸いやすいため、香りの強いコーヒーやフレーバードティーを直接触れさせてしまうと、カップににおいがついてしまうので要注意。コーヒー豆やティーバッグは密閉できるジッパーバッグに入れて携行しよう。

■その2. mont-bell「スタックインカトラリーセット」 衛生的で使い勝手が◯

mont-bell「スタックインカトラリー」は、使いやすさと携行しやすさを両立した流石の逸品(撮影:三浦かきつばた)

 続いてもお弁当アイテム。mont-bell「スタックインカトラリーセット」は、地味ながらよく考えられていて、シンプルに箸としての使いやすさがすばらしいアイテムだ。

 名前の通り、持ち手部分の中に先端部分をしまうことができるため、衛生面の配慮と省スペースが両立できる。

 通常のお弁当箸は、先端が露出した状態で持ち運ぶため、衛生的ではないと感じていた。ケースのあるタイプでも、ケースが必要以上に大きく場所をとり、洗い物が増え面倒だった。しかし、こちらの箸は、こうした問題を解消してくれる。

 持ち手部分は金属だが先端は木(縞黒檀)でできており、食べ物を掴みやすく口当たりもよい。食事は毎日のこと。お弁当でもこだわったお箸を使うと気分がぐっとよくなる。

 カトラリーギアのジャンルでは高額な部類だが、先端部分に付け替えられるフォーク・スプーンのパーツも付属する。使い勝手のよさを考慮すると、かなりお買い得だ。

価格:4070円(税込)
サイズ:ワンサイズ
カラー:グレー