ソロキャンパー同士が集ってキャンプをするソロ・グループキャンプ、通称ソログル。

 「ひとりでキャンプするのが好きでソロキャンパーをやっているにも関わらず、グループでキャンプ?」と疑問に感じる人もいるだろう。基本、それぞれにキャンプを楽しむスタイルだが、他のキャンパーのスタイルから学べることも多々あり、ソログルにはソログルのよさがある。

 今回は、そんなソログル体験をレポートする。

■遠方からの参加も見込んで早めに募集開始

 今回のソログルは、キャンプ関連の講習会で知り合った仲間たちとの初キャンプである。仲間内で「ソログルをしよう」という話が持ち上がり、筆者が幹事に。この仲間は、北は北海道から南は沖縄まで居住地が幅広いのだが、今回はキャンプ地を関東近県に定め、グループラインで参加者を募った。

 募集を開始したのは昨年の年末。半年前から企画したのは、もしかしたら遠方の人でも参加が見込めるかもしれない、という期待があったためだ。そして今年3月には参加メンバーが決まり、日程を7月1~2日に確定。2か月前の5月に予約を完了して準備を進めていった。予約確定前に残念ながら青森からの参加者の都合が合わなくなり、途中離脱。合計5名でソログルを決行することとなった。

 参加メンバーは、名古屋在住のR氏と関東在住のI氏、T氏、Yちゃん。Yちゃんと筆者以外は、グループでのキャンプ経験があるベテランキャンパー。筆者のみ徒歩キャンパーなので、Yちゃんの車に同乗させていただくことにした。

■まずは共有スペースの設営

 キャンプ当日の朝は大雨。午後からは曇り、翌日は晴れという予報だったので、決行することにしたが、本当に雨がやむのか大きな不安を抱えての出発だった。キャンプ場近くのスーパーで食材を買い、11時にチェックイン。この天候のせいか予約の3分の2がキャンセルされたという。

サイト内の中央に「リビング」となる大型タープを設置

 サイトに到着後、区画内でそれぞれのテント設置場所を決め、まず最初に設営したのは中央に「リビング」を作るための大型タープだ。実は、幹事でありながら共有スペースのことについてなんの提案もできずにいたのだが、日頃から数名のグループでキャンプをしているI氏が持ってきてくれていたのだ。慣れている人がいてくれてよかった、と痛感。キャンプ場選びもI氏によるもので、今回のキャンプ場にも何回か来たことがあり、実に詳しくて助かった。