■注意点:夏でも十分な防寒対策と雨への備えを忘れずに

 鹿嶺高原は標高1,800mに位置するので、夏でも平地と比べて涼しく、日中は過ごしやすい。だがその反面、夜は冷える。防寒着を用意することはもちろん、ハンモックで寝る時の防寒対策も忘れないようにしたい。一般的に標高が100m高くなると、気温が0.6℃低くなると言われている。その計算で考えると、標高1,800mは地上(海抜0m)に比べて約10℃ほど気温が低いことになる。

 ハンモックは生地一枚で浮いた状態で寝るので外気温の影響を受ける。ハンモックと接している体が冷えないよう、ハンモックに「スリーピングマット」を敷いたりするか、専用の「アンダーキルト」を用意することが必要だ。対策をしないと寒さで眠れないなんてことにもなりかねないので注意したい。

 標高の高い場所では午後から天候が崩れやすく、夕立が降ることも多い。急な雨に備えるために雨具の携帯も必須。ハンモックキャンプをするなら、必ず「タープ」もセットで用意すること。タープはテントでいう「フライシート」の役割だ。ハンモックは開放的だが、雨が降ったら濡れてしまうので屋根が必要になる。タープは朝露で濡れることも防いでくれるので必ず持っていくこと。

展望のいいソロサイトAから。ハンモックに揺られながら絶景を眺められる(撮影:山歩ヨウスケ)

 防寒対策、天候の変化への対策をしっかりとすれば標高1,800m、天空のキャンプ場で絶景を眺めながらの快適なキャンプを楽しむことができるだろう。

・鹿嶺高原キャンプ場
所在地:〒396-0401 長野県伊那市長谷非持3817-1

【公式サイト】https://karei-kogen.com/

【MAP】