■DAY3. 【涸沢~奥穂高岳】穂高連峰の主峰で北アルプス最高峰の頂へ

3日目はザイテングラートを通って奥穂高岳へ。涸沢の懐奥深くに抱かれて旅は最終目的地を目指す。

●国内標高第3位の奥穂高岳を目指す

 3日目は国内で3番目に高い奥穂高岳へ。涸沢ヒュッテから穂高連峰を見て左側に聳え立つ山で穂高連峰の主峰。岩塊が天を衝くような堂々たる山容だ。

涸沢を抜けてはじめのうちは比較的歩きやすい登山道

 奥穂高岳へはテント場の奥から通じるルートを登る。歩き出しの1時間は砂礫帯や岩伝いを歩く。歩いていくと涸沢岳と奥穂高岳の稜線に繋がる支尾根「ザイテングラート」が待ち受ける。ここは急登が続き、岩登りや鎖場、はしごが連続する。

ザイテングラートでは細い尾根の上を歩く
振り返ると対面の北アルプスが壁のように構える

 登りきると稜線にある穂高小屋に到着。小屋から先はいきなり、高低差およそ50mの岩登りとはしごから始まる。ルート上、最も高度感がある場所なので行き帰りともに慎重に歩こう。そこを越えると、比較的なだらかな稜線を1時間程度歩いて、奥穂高岳の山頂に到着。

ルート上の好展望地から常念岳のピークを望む

 頂上には高さ2mはあろうかというケルンの上に小さな祠が立っている。晴れていれば、稜線の先にジャンダルムや西穂高岳、南東に前穂高岳が眼前にたたずむはずだ。

奥穂高岳山頂にある祠周辺は360度のパノラマが広がる
稜線上にある穂高岳山荘

【アクセス】
○松本方面から:
車で長野自動車道・松本ICから沢渡(さわんど)駐車場まで約1時間。シャトルバスで沢渡駐車場から上高地まで約30分
○高山方面から:
車で中部縦貫自動車道・高山ICから平湯あかんだな駐車場まで約45分。シャトルバスで平湯あかんだな駐車場から上高地まで約30分

●【MAP】上高地バスターミナル

【soto 秋山 2021 より再編集】