■DAY2. 【涸沢~北穂高岳】日本三大キレット一つ、大キレットが目の前に

2日目は穂高連峰の北側の入り口でもある北穂高岳へ。涸沢から往復5時間の道は変化に富んでいて面白い。

●槍へ続く大キレットが壮観の北穂高岳へ

大キレットの切り立つ稜線は、つい引き込まれてしまうほどの魅力がある

 涸沢を拠点にすると、国内標高第3位の奥穂高岳(3,190m)をはじめ、北穂高岳や前穂高岳、涸沢岳などいずれも標高3,000mを超える山々へアクセスしやすい。

 2日目は穂高連峰の北端にある北穂高岳へ。涸沢小屋の右側を抜けて急登を行く。岩をつたうようにして歩き続け、ハイマツ帯を抜けるとはしごや鎖場が出てくる。三点確保を怠らないよう慎重に歩みを進めたい。その後も浮石に気をつけながら、岩と鎖場を通り抜けていく。

涸沢小屋の脇を抜けると北穂高岳に通じる登山道がある
岩場を抜けると鎖場とはしごが現れる

 登り続けていくと、涸沢岳と北穂高岳の分岐に出る。ここまで来れば急登もほぼ終わり、頂もすぐそこだ。山頂は360度のパノラマが広がる。目の前には常念岳と蝶ヶ岳が壁のように聳え立つ。また、北穂高岳からは槍ヶ岳へ通じる「大キレット」が延びており、圧巻の景色だ。

涸沢岳との分岐点。ここまで来れば北穂高岳が目の前に見える
大きな石がゴロゴロと転がる。浮石に注意しよう
中腹まで登ると左手に見える前穂高岳と奥穂高岳、そして二座を結ぶ吊り尾根が目の前に見える

 頂上を過ぎてすぐの場所に北穂高小屋があるので、ご飯を食べるなりお茶を飲むなりして、一息ついてから涸沢へ戻ろう。

山頂は開けた空間になっている

●CHECK!  山頂へ来たら北穂高小屋へ寄ろう

北穂高小屋

 北穂高小屋は富士山にある山小屋を除いて日本一高い場所にある。こだわりの豆で淹れるコーヒーやラーメン、カレーライスが人気。せっかくなら絶対に立ち寄りたい。