アウトドアでの遊びを趣味にしていると、車というのは切っても切り離せない関係にある。単にフィールドまでの移動手段ということだけでなく、もはやウェアやシューズ、さまざまなアイテムと同様に車というのはアアウトドアギアのひとつと言っても過言ではないだろう。
しかも自然の中での遊ぶのだから、自然環境にはいい車を選びたい。フォルクスワーゲンが送り出すフル電動(電気自動車)SUV 「ID.4」。アウトドアシーンにおける車選びの新定番となるのか。夏を迎え、緑豊かな信濃路でその実力を体感する。
■EVって街乗り用でしょ!? ID.4は大容量バッテリーでロングドライブも安心
「EV(電気自動車)って、小型車の街乗り用でしょ」。そんなイメージを持っていないだろうか。実際、自動車メーカー各社からラインナップされている電気自動車にはそのようなモデルが数多い。
しかし、フォルクスワーゲンID.4には大容量77kWh(PROグレード)のバッテリーが搭載されている。航続距離もカタログ表記で618km(PROグレード)とロングドライブを可能としている。
実際、アウトドアシーンでの使用となると、高速道路や急な登りの山道などを長時間、走行することを要するため、数字を鵜呑みにすることなく、途中で充電する余裕を持たせた方がいいだろう。
■ロングドライブの休息に充電時間もマイナス要素ではない
ガソリン車での給油時間に較べて、EVの充電時間は時間がかかる。こういったネガティブな印象を持っている方もいるかもしれない。
実際に一般的な設備の充電時間は1回に30分を要する(フル充電というわけではない)。しかし、トイレ休憩やドリンクでひと息ついていると、30分なんてあっという間。安全運転のためには休憩時間も欠かせない。無理に先を急ぐことなく、適度に必要な休憩を与えてくれるという点ではむしろプラスに捉えることができるのではないか。
■目的地周辺の充電スポットを事前に調べておこう
充電時間と同様にEVのネガティブ要素として挙げられるのが充電スポットの場所や数。現在、ガソリンスタンドの数は全国で約28,000店(経済産業省・資源エネルギー庁公開資料より)。一方、EV充電スタンドは全国で約19,000ヵ所(GoGoEVより参照)。ガソリンスタンドの数には及ばないが高速道路のSAや道の駅、大型の商業施設などには、充電設備が完備されている。
自宅から目的地までの距離とおおよその航続可能距離。また、目的地周辺での充電スポットを事前にインターネットやアプリでチェックしておくのが安心だろう。これまで素通りしていた道の駅なども、あらためて立ち寄ってみると新しい発見があるかもしれない。
なお、大容量バッテリーのID.4でのロングドライブを想定するならば「CHAdeMO(急速充電)」での充電が安心で効率的。