2023年2月に発行された「キャンピングカー白書2023」にて、2022年の国内キャンピングカー販売額は過去最高額（762億円）を更新し、累計保有台数についても過去最高（145,000台）に到達したと発表されました。登山やキャンプ、スキーなど、アウトドアフィールドに足を向けると、キャンピングカーを目にすることが増えたと感じる今日このごろ。色々なタイプの車両が登場しているので、外遊びや旅の楽しみ方のひとつとして浸透してきているのでしょう。
7月1日（土）と7月2日（日）の２日間、東京ビッグサイトで開催された「東京キャンピングカーショー2023」も同じく拡大傾向で、出展は過去最大となる90社、キャンピングカーの展示数は200台以上になったと発表がありました。
今回はその中から、日常使いやアウトドアアクティビティでの「足」としての身軽さと、遠征に心強い「居住性」を併せ持った、そんな「ハイエース未満」のキャンピングカーを目当てに、出展ブースを訪ねたのでレポートしたいと思います。
■VANTECH『Lunetta』（バンテック／ルネッタ）
ひときわ広いスペースを贅沢に使った車両ディスプレイと、巨大な受付やオブジェが目をひくバンテックの展示コーナー。会場の最奥にキャブコンが居並ぶ光景は「キャンピングカーショーに来たー！」という気分を盛り上げてくれます。そんな中に置かれているのが「ルネッタ」です。
軽キャンながらもバンテックらしいインテリアで、間接照明がキマる大人の上質な空間が演出されています。展示車は就寝シーンが想定された状態でしたが、プルダウンベッドを天井へ引き上げれば、ほどよくラグジュアリーでくつろげるスペースが完成することは容易に想像がつきました。軽キャン目当ての方はぜひチェックしたい車両です。
●展示車：ルネッタ PZターボスペシャル
主要諸元
ベース車両：スズキ エブリィワゴン
駆動：2WD FR
最高出力：64PS
全長：3395㎜
全幅：1475㎜
全高：1910㎜
定員：乗車4名 就寝2名 ほか
装着オプション：ボディカラーパールホワイト、フロアマットノーブル、プルダウンベッド、TVアーム・チューナー、オリジナルストライプ（外装）、ベッド補助マット
展示車価格￥4,371,680－（税込）
URL：https://www.vantech.jp/lineup/lunetta/
■DIRECT CARS『SOUP』（ダイレクトカーズ／スープ）
販売をダイレクトカーズに委託している「SOUP」。展示も同社の一画にあります。ビルドマスターであるCROFT佐藤一也さんの哲学は「自分が作りたいものを作る！」
聞くと以前はバイクを乗りこなしハイエースを所有していたそうですが「もうそこまで大層なものはいらないのよ。サーフィンはまだやるけどね」ということでシートカバーは撥水性のある生地を使い、助手席とセカンドシートの片側だけを倒してサーフボードなどの長物が載せられる仕様。シンプルかつ必要十分な装備で、すぐにでも海に行けそうな感じですが、実はこれ、サーフィンに限らずアウトドア全般で使いやすいレイアウトだと思いました。
ちなみに納期については「6～7か月ぐらい」と短く、理由は「自分ならそんなに待てないから」と即答をいただきました。粋です！
●展示車：スープ
主要諸元
ベース車両：トヨタ タウンエースバン
駆動：2WD
最高出力：97PS
全長：4045㎜
全幅：1665㎜
全高：1900㎜
定員：乗車4名 就寝2名 ほか
装着オプション：アルミタイヤセット、7インチナビ、ETC車載器
展示車価格￥4,584,000－（税込）
URL：https://www.cars-drt.com/customcar/detail.php?cd=1000000093
■Stage21『ResortDuo LUXIO Pro』（ステージ21／リゾートデュオ ルクシオ プロ）
この数年で急速に広がったキャンピングカーでのDCエアコン搭載。その立役者といえるステージ21の「ルクシオ」。エアコンの他にも冷蔵庫や電子レンジ、サブバッテリーなど多くの装備が標準仕様なので、料金的にとても分かりやすい印象でした。リアのハッチバック部に装備品がまとめられているレイアウトが秀逸で、これによりテーブルを囲める広い対座スペースが生まれます。
人気の車両でお客さんがたくさんブースに訪れていました！
●展示車 リゾートデュオルクシオプロ
主要諸元
ベース車両：トヨタ タウンエースバン
駆動：2WD
最高出力：97PS
全長：4065㎜
全幅：1665㎜
全高：1990㎜
定員：乗車4名 就寝2名 ほか
装着オプション：ETC車載器ほか
展示車価格￥4,225,690－（税込）
URL：https://stage21.co.jp/campdev/lineup/luxio.html
■K WORKS『EXCLUSIVE MINI -Bird-』（ケイワークス／エクスクルーシブ ミニ バード）
同社の最上級クラスとして展開されているエクスクルーシブは、ダークブラウン基調のウッディなインテリアと、充実した電装系装備が魅力のハイエースベースのバンコン。高級別荘の一室か、会員制BARの一角かと見紛う雰囲気の（どちらも行ったことないですが）、ちょっと一度見たら忘れられない車両です。
そんなフラッグシップ車をそのまま軽キャンに落とし込んだ、といえるのが「エクスクルーシブ・ミニ バード」。業界最高峰を掲げる装備類は、リチウムイオンバッテリー100Ah、外部充電器25A、走行充電器20A、家庭用電子レンジ、2000Ｗインバーター、シガーソケット2個、100Vコンセント3個、USBポート2個。照明は調光スイッチ付きのものが天井に6個、間接照明が2個、バックドアにも2個…… ここまでが標準で装備されていて、もう圧巻の一言です！
関東初お目見えということもあり、とにかくひっきりなしに人が集まって来ていました！
●展示車：エクスクルーシブ・ミニ バード
主要諸元
ベース車両：ダイハツ アトレーRS
駆動：2WD FR
最高出力：64PS
全長：3395㎜
全幅：1475㎜
全高：1890㎜
定員：乗車2名 就寝2名 ほか
装着オプション：12Ｖクーラー、FFヒーター、ディスプレイオーディオ、メイン・サブ切替スイッチ
展示車価格￥4,712,600－（税込）
URL：https://kworks-aurora.com/bird/
