ハス(蓮)の花が見頃を迎え、各地で観蓮会やハス祭りが開催されています。そんな中、ハスの葉に注いだお酒やお茶を茎を通して飲む「荷葉酒(かようしゅ)・荷葉茶(かようちゃ)」を楽しむイベントが町田市で行われると聞き、参加してきました。その珍しい行事の様子をレポートします。
■四季折々の花が楽しめる! 町田薬師池公園
町田市にある薬師池は、水田用水池として1590年に作られました。その後、泥砂で何度か埋まりましたが、その都度、地元の人がため池を掘り直して現在に至っています。そして、1976年、14万平方メートルの広さをもつ公園として開園しました。
ウメ・サクラ・フジ・花ショウブ・ハスなど四季を通じて多くの花が目を楽しませてくれます。また、東京都指定名勝、新東京百景、日本の歴史公園100選にも選定され、市民の憩いの場となっています。
■薬師池の大賀ハス
薬師池公園には、3,000平方メートルのハス田があり、7月中旬から8月中旬まで美しいハスの花を楽しめます。この日は、観蓮会(かんれんかい)が行われるとあって、早朝から多くの方で賑わっていました。
「大賀ハス」の発見者である大賀一郎博士と縁故があった町田市内の円林寺には、大賀ハスの株分け第一号となるハスが移植されました。その由緒正しい大賀ハスが薬師池にも株分けされているとのこと。ちょっとありがたいような気分にさせてくれます。