■登山レポ

●上高地バスターミナルから横尾

 上高地バスターミナル近辺の上高地は日本有数の景勝地ともなっている、北アルプスの山々を望める景観が素晴らしい中部山岳国立公園の一部。

朝日が神秘的な光のカーテンを作り出す(撮影:彩)

 横尾までのハイキングコースは、気持ちのいい森林浴と共に並走して流れる澄んだ梓川(あずさがわ)に癒やされた。また、1時間弱置きに休憩ができる小屋があるのも嬉しいポイントだ。途中の徳沢(とくさわ)はアイスクリームが有名で、下山後のご褒美に……と思うのだが、行きの道中にも食べてしまうのが常。

徳沢名物のアイスクリーム(撮影:彩)

 上高地バスターミナルから3時間ほど歩いたら横尾へ到着だ。

●横尾から涸沢

 横尾から涸沢カールへ向けて架かる横尾大橋(よこおおおはし)を渡ると徐々に平坦な道ではなくなり、高低差のある登山開始となる。

この横尾大橋を渡ると本格的な登山開始だ(撮影:彩)

 涸沢ヒュッテまでの標高差は約700mほどあるので、心してかかろう。樹林帯を抜けると陽が燦々と照りつけるので、こまめな水分補給は必須。容易に水分補給が可能なハイドレーションを利用することをお勧めする。

横尾大橋を渡るとやや斜度のある樹林帯が続く。道は整備され大変歩きやすい(撮影:彩)

 途中でもう一度、本谷橋(ほんたにばし)という橋が出てくるのだが、そこでは皆昼食をとったり行動食を食べたりする格好のポイントとなっている。沢に最も近づくことができる場所でもあるため、清涼な水が流れる様に癒やされる。

休憩ポイントとなる本谷橋は標高約1,780m地点(撮影:彩)

 まだ涸沢ヒュッテへは標高差500m強も残っているので、焦らず自分のペースを維持しながらゆっくりと歩こう。

段々と地面がガレ場になるので浮石に注意しながら歩こう(撮影:彩)

 本谷橋を越えてからの登りはなかなか体にこたえる。涸沢ヒュッテが見えてからの一歩はとても重かった が、足を進めたら必ず着く! という今までの経験を糧にふんばった。

涸沢ヒュッテがもうすぐそこに。やっと到着だ(撮影:彩)