楽しみにしていたキャンプの日が雨予報で、決行するかどうか悩んだ経験のある人も多いだろう。「人気があるキャンプ場の予約がやっと取れた」「有休を取って計画している」などの理由であればなおさらだ。
安全面や手間を考えれば、キャンプは雨ではない日に延期するのが得策。しかし、雨でもキャンプをしなければいけない方のために、雨キャンプの5つの心構えと、安全に楽しむための工夫や準備を、元キャンプ場スタッフである筆者が解説する。
■心構え1. 寒さ対策をする
キャンプ場で雨に降られると、トイレに行く、道具を運ぶなど、ちょっとした移動でも濡れてしまう。
服や体が濡れると体温が下がるが、キャンプ場では服を乾かす場所もなく、とにかく冷える。標高の高い場所にあるキャンプ場では、雨が降るとぐっと気温が下がることもあるので、寒さ対策は欠かせない。
雨キャンプに行くなら、多めの着替えとタオルをビニール袋に入れて、濡らさないように持参しよう。乾きやすいナイロン製の服を着るのもおすすめだ。
■心構え2. 調理はガスコンロで
薪や炭で調理するのはキャンプの醍醐味。しかし、薪や炭は湿っていると火がつきにくいため、雨の日は火おこしに苦戦することも。
雨キャンプでは薪や炭での調理にこだわらず、屋根のある炊事場などでガスコンロを使って調理しよう。
■心構え3. 足元に注意
キャンプ場の地面はほとんど舗装されていない。雨が降るとぬかるみ、滑りやすい場所も。筆者はキャンプ場での勤務中、雨の日にキャンパーに貸し出す物品を運んでいるときに滑って転び、物品も体も泥だらけになった苦い経験がある。
雨のキャンプ場では、靴底の溝の深い長靴など滑りにくい靴を履き、足元を確認しながら歩こう。
