山好きのカップルなら、2人で登山に行きたいと思うのは自然なこと。お互いに装備があり、登山経験をある程度積んだ者同士であれば、山デートに誘っても問題ないはずだ。

 2人で助け合って山に登り、絶景を見られるのは登山デートの醍醐味である。しかし、お互いを思いやれなければ破局の原因になることも。パートナーとはお互い登山経験者だったが、何度も山でケンカした。

 今回はパートナーと何度も登山デートに出かけた筆者が、失敗する登山デートの特徴5つを女性目線でお伝えしたい。

■特徴1. 相手の山の楽しみを理解しない

筆者の楽しみは、山で温かい飲み物を飲みながらおやつを食べること(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 山の楽しみ方は人それぞれ。「山でコーヒーを飲みたい」「写真を撮りたい」「1座でも多くピークハントしたい」「トレランが好き」などなど、挙げればキリがない。

 筆者は山でお茶をするのが好きだが、パートナーはガツガツ歩いてピークハントするのが好き。予定よりも早く目的地に着いたとき、筆者はお茶を淹れゆっくり楽しんでいたのだが、パートナーは時間ができたならもう1座登りたいと急かした。結局、もう1座登ることはしなかったが、お互いの言動が不満でケンカしながらの下山となってしまった。

 こうなる前に、相手の山の楽しみ方を知って山行に出掛けたい。相手に寄り添うことで、新しい山の楽しみ方を発見できるかもしれない。

■特徴2. 初めから泊りがけの山行 

泊まりがけの山行は、2人での日帰り山行に慣れてからがベター(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 泊まりがけの山行は荷物が多くなるうえ、最低でも2日間連続で山を歩くため、疲れもたまりやすい。小屋泊でもテント泊でも、風呂やシャワーのない場合が多く、パートナーと至近距離で就寝する状況になることも。

 泊まりがけでの登山デートは、疲れて無口になっても、化粧が落ちて汗臭くなっても気にならない関係性になってから計画することをおすすめする。

■特徴3. 歩く速度を合わせない

体力のある人がどんどん先に行くのはNG(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 ほとんどのカップルは、女性の方が歩くのが遅いだろう。同じ速さで足を動かしても、歩幅が広い男性の方が速く歩けるし、体力もある。

 起伏の激しい登山ではなおさら、歩くスピードを速い人に合わせるのは難しいし、焦りからケガや道迷いなどのリスクが高くなってしまう。筆者は一生懸命歩いていたのにパートナーに置いて行かれ、その後険悪ムードになった。

 歩くのが速い人は少々物足りなさを感じるかもしれないが、遅い人に合わせよう。