先日、仕事でお世話になっている旧知のクライアント(ルアーマン)を筆者が頻繁に通っているフィールドに案内しました。接待フィッシングのつもりで譲っていたのですが、途中からはこちらが先行してフライを流していました。筆者は尺上イワナを一本しか釣っていないにも関わらず、後から竿を出していた彼は、イワナとヤマメを次々と釣り上げていました。しかもそのほとんどが尺上という釣果でした。

 ひょっとすると、皆さんの中にも同じような経験をした方もいるかもしれませんね。「ルアーとフライのどちらが有利なのか」そんなことは、ポイントや当日のコンディション、腕前によっていくらでも変わるもの。くだらないと思いつつも、つい気になってしまいます。きっと人間ができていないのでしょう。ナンセンスを承知で、初夏の雨上がり、渓流釣りの模様をレポートしたいと思います。

■今回の決戦の舞台!

これでも水量は平水より少ないのですが、渡渉なんて考えもしないような流れ

 今回の釣行の舞台は新潟県糸魚川市、姫川水系の山岳渓流です。僕にも以前ルアーフィッシングに没頭していた時期があり、その頃頻繁に通っていた場所です。同行者は前回同様、ルアーマンの小林さん(仮)です。ちなみに小林さんには初めてのフィールドです。

 地の利はこちらにありますが、流速が速く厚みのある流れはフライよりルアーのアピール力に有利かと思われます。個人的な釣果では、ルアーを使用していた時の方が圧倒的に釣果が良かったです。

 釣りは魚との知恵比べですが、今回は釣り人同士の勝負も加わります。いつも以上にドキドキ、ワクワクしながらフィールドへ向かいました。