■尾瀬でのランチタイムや休憩タイム
一般的な登山では山頂でランチという場合が多いが、尾瀬の場合は山小屋の食堂か、木道の途中に点在する休憩スペースで昼食をとることになる。
ガスコンロの使用は認められているが、使っているハイカーをあまり見ない。
筆者は、当たり前のように昼の味噌汁にも、コーヒーブレイクにもお湯を沸かしていたのだが、ある時、お湯を沸かしているのは自分たちだけだと気づいて焦ったことがある。
水芭蕉シーズンの尾瀬は本当に混雑している。休憩スペースがたくさんあるとはいえ、休みたくても座る場所が見つからないハイカーもいるはずだ。昼食にゆっくり時間をかけて尾瀬の絶景を堪能するのは幸せな過ごし方なのだが、ハイシーズンの尾瀬ではスペースを長時間占拠することは迷惑行為なのだと気づいた。街のレストランで行列に並んで待っているお客がたくさんいるのに、食べ終わってもずっとおしゃべりを続けるのが迷惑行為なのと一緒だ。
お湯を沸かしてはいけない決まりはないが、混雑している中では、限りある休憩スペースを長時間占拠しないのがマナーだ。次回は、山専ボトルに熱いお湯を入れていこうと思う。
また、時間的な占拠だけでなく、必要以上に場所を占拠しないということも気をつけよう。ベンチにザックを置くと、それだけで1人分の場所を占めてしまう。人との距離をとるのは必要だが、他のハイカーがベンチに座れるように、ザックは床に置こう。
混雑しているからこそ譲り合いの気持ちが大切だ。周りの人たちの状況を想像し、時間と場所の省スペース名人を目指そう。
参考HP:尾瀬保護財団 https://oze-fnd.or.jp/