■4-4. 登山地図

おすすめの登山地図は『山と高原地図(昭文社)』(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 山に入ったら、自分がいる場所をときどき登山地図で確認する必要がある。道標などが整備されている山でも、道標が見えなかったり、向きが変わっていたりすることがあるからだ。

 経験者と一緒でも途中ではぐれたり、経験者がケガなどで動けなくなる可能性もある。遭難を防ぐためにも登山地図は携帯しておきたい。おすすめは『山と高原地図(昭文社)』シリーズ。 

 また、地図読みが出来ない初心者の多くには、登山用の地図アプリをダウンロードしておくこともあわせておすすめする。

■その他に用意するべきアイテム

 以下の装備も安全のために必須だ。バックパックの一番下に入れておこう。

●非常食と予備の水

 非常時に備えて用意しよう。非常食はナッツ類やカロリーメイトなど、高カロリーで栄養があるものがおすすめ。

●ヘッドライト

 何らかの理由で下山が遅くなったときに必要。使わないに越したことはないが、一つ持っておくと安心だ。予備の電池も忘れずに。

●救急セット

 万が一に備え応急処置ができるようファーストエイドキットを持っていきたい。セットされる内容(道具)により、各社から様々なキットが発売されている。

【ファーストエイドキットの一例】
1.包帯/2.テーピング/3.絆創膏(キズパワーパッドも)/4.滅菌ガーゼ・防水フィルム/5.三角巾(2枚)/6.使い捨て手袋/7.ハサミ/8.毛抜き/9.爪切り/10.ステロイド剤の軟膏(フルコート)/11.常備薬(痛み止め、アレルギー、胃薬、下痢止め、風邪薬、目薬)/12.急速冷却パック/13.エマージェンシーシート/14.ゴミ袋

■初登山のポイント

 服装や初登山のポイントについても簡単に解説する。

●服装

 山では虫刺されや枝などでケガをする可能性が高いので、長袖長ズボン、帽子の着用がベスト。水に濡れた時に乾きにくい綿製品は避け、伸縮性のある動きやすい服を着て行くと快適だ。黒い服は虫が寄ってきやすいので、黒以外を選ぼう。また、急な寒さに備え、防寒着もあるといい。

●初登山は晴れの日に

 雨の日の登山は、事故やケガのリスクがぐんと上がる。初めての登山はできるだけ晴れの日を選び、できれば経験者と一緒に山に行こう。晴れた山はとても気持ちがよく、楽しい思い出になるはずだ。

■無理のない登山を

登山初心者に用意してほしい4つのアイテム(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 今回紹介した装備を用意すれば、安心して初登山に臨める。決して無理をせず、余裕を持ったスケジュールを立て、景色を楽しみながらゆっくり歩いてほしい。

 もし、これを機に登山にハマったら、少しずつお気に入りの装備を買い足してみよう。