⬛︎いつ降り出してもおかしくない「尾流雲(びりゅううん)」
雲の下部にて、尻尾のように飛び出している雲は尾流雲(びりゅううん)と呼び、いつ雨が降ってもおかしくないサインだ。
氷の粒が集まることで、雲より重い雨粒になり、尻尾のように雲が垂れ下がっている状態になっている。地上まで届き、霧のような雲になった場合にはすぐに雨が降り始めるため、見かけた際には、雨宿りができる場所を探す必要がある。
⬛︎「上部が透けて、下部が黒い雲」は避難開始のタイミング
夏の風物詩ともいえる入道雲。これから見かける機会が増えて来るだろうが、その際には雲底の暗さに注意を払わなければならない。
雨粒が雲の中で出来つつあると、雲の中で太陽光が散りばめられ、雲が暗く見える。そのため、雲の上端が空高くまで達し、底が暗く見える場合は避難開始の合図となる。
見分けるポイントとしては、上端部分が透けて、下底部分が暗くないかを注意する必要がある。
■具体的な対策法
下から見上げると平面的にしか観測できない雲だが、山では立体的かつ動きのある雲を、身をもって実感できる。そんな山でしか見れない雲の一面を楽しみにしている、アウトドア好きは意外と多いのではないだろうか。
とくに、登山中となると身の安全にかかわるため、雲や風などのこまめなチェックは必要不可欠! 筆者の場合、どんなに天気が良くても、風上に雨雲や要注意の雲を見かけた際には帰るように心がけている。そのおかげか、突然の雨に降られた経験は少ない。
しかし、登山前日から天気図を押さえていても、変わりやすい山の天気に対応するのは困難な技だ。目には見えない空気の流れを教えてくれる雲に注目しながら、今回の記事を参考にアウトドアを楽しんでみてはいかがだろうか。