今年のお花見はいかがだったでしょうか? 北国、雪国では、これから桜が見頃を迎えるところもあります。信州・北信濃にもまだ桜を楽しめる場所がありますよ。見逃した人、満足できていない人はぜひ訪ねてみてください。

 さらにこれからの季節は、菜の花の黄色い絨毯が景色を彩ります。桜や桃のピンク、さらに残雪の山々とのハーモニーは、まるで一幅の絵画を見るような美しさがありますね。

 北信の菜の花はどこも例年GWの大型連休が見頃ですが、今年は雪が少なかったうえ、3月は天気も良く非常に暖かい日が続いていました。4月に入り「春に3日の晴れなし」の言葉どおり、移り変わりの早い天気となっています。多くの場所で、1週間から10日、場所によっては2週間ほども見頃が早いようです。北海道・札幌でも、今月15日に「史上最速」の桜の開花が報道されていました。桜や桃の花も合わせて楽しみたい人は急いだ方がいいでしょう。ここ数日の「寒の戻り」で少しは開花にストップがかかっているといいのですが……。

■『朧月夜(おぼろづきよ)』にも歌われる名所「菜の花公園」

『朧月夜』にも歌われる名所「菜の花公園」から千曲川を見下ろす。赤い橋がワンポイント

 長野県北部、飯山市の北東部にある「菜の花公園」では、千曲川を見下ろす小高い丘の一面を菜の花が埋め尽くす光景が待っています。ここは唱歌『朧月夜』の舞台となった場所です。「菜の花畠に 入日薄れ」の景色と出会えるかもしれませんね。

 たゆかう千曲川と周囲の新緑、残雪の北信濃の山並みとの組み合わせは、まさに山里の春の景色。写真映えはもちろん、見ているだけでのんびりとした気分にさせてくれそうです。

※早くも菜の花の見頃を迎えてしまったようです(2023年4月18日)。少しでも花の時期を遅らせるよう、地元の方々が懸命の作業をしてくれています。

■「フラワーロード」の広大な河川敷は黄色い迷路!?

「菜の花公園」の対岸、千曲川河川敷に広がる広大な黄色の絨毯

 「菜の花公園」の千曲川を挟んだ対岸。国道117号線に沿った「フラワーロード」は、国道に沿って菜の花や桜並木が続く風光明媚な一帯です。ちょうど「道の駅 花の駅千曲川」の前、千曲川河川敷に広がる菜の花が黄色い絨毯のように広がっています。土手から見下ろすと圧巻のスケールです!

 河川敷には自由に降りることができ、目の高さで咲き乱れる菜の花の中を散策することもできます。菜の花は大人の肩や目線を超えるほどの高さがあるところもあり、中に入ると完全に黄色の迷路です。はぐれないように気をつけましょう。