春に向けてそろそろアウトドアの準備をする季節となった。今回は筆者宅の色褪せてくたびれているベランダ(ウッドデッキ)をDIYで甦らせ、快適なべランピングの空間を作り上げた手順を紹介したい。

■ステップ1 デッキの洗浄

 まずは何年もまともに洗っていなかったデッキの洗浄からスタート。雨にあたる部分は少し苔むして緑色になってしまっている。

色褪せて塗装もはがれてしまっているDIY前のデッキ(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 数年分の汚れと古い塗装をしっかり洗浄すべく、高圧洗浄機ケルヒャーを使用。都内の建売戸建にあるデッキのためさほど広くはないが、壁の裏表、床を全てデッキブラシで洗うのはかなりしんどい。

 ウッドデッキは水洗いが基本のため、高圧の水で洗い流せるケルヒャーはとても便利だ。とはいえ、水圧が強すぎると木目を痛めてしまうため、強さを調整しつつ半日かけてまずは汚れを落とし、乾かしてからオイルステインの塗装に入る。

高圧洗浄機ケルヒャー。デッキや家の外構周りのみならず、自動車の洗浄にも活躍する。写真のモデル「JTK-25」はジャパネットたかたとのコラボ商品。持ち運びがしやすく扱いやすい(撮影:ブラボーマウンテン編集部)
フェンス上部が洗浄済。汚れ、古い塗装がキレイに落ち、木目が鮮やかになっているのがわかる(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

■ステップ2 オイルステイン塗装

 洗浄後1週間、おおむね晴れている状態が続き、しっかり乾かすことができた。次は、木材に染み込み木目をしっかり残しつつ防腐効果も高いオイルステインを塗っていく。今回は数あるオイルステインの中でも実績、評価共に高い「キシラデコール」シリーズで、乾燥時間の短縮と低臭性を兼ね備えた「フォレステージ」をチョイス。

 全18色から選べるが元の木材(セランガンバツ材)の色目に近そうなチークを選んでみた。オイルステインはペンキなどの造膜系塗料と違い、比較的粘度が低いので塗りやすい。塗るための刷毛は平面の塗装に強いコテバケと、通常の刷毛を使用する。

 100均で購入した浅めのボックスによく混ぜたキシラデコールを入れて塗っていく。下塗りを終え数日乾かした後、2度目を塗りデッキ本体のDIYは完了だ。

キシラデコール フォレステージと刷毛。すっかり乾いていくらでもオイルが染み込みそうな木目をみていると1缶で足りるか心配になってくる(案の定、2度塗りには足りなかった)(撮影:ブラボーマウンテン編集部)
先に壁面を塗装。出入り口から最も遠い場所の上から塗っていくのが基本(撮影:ブラボーマウンテン編集部)
続いて床面。塗装面を踏まないと戻れなくならないよう、デッキの奥側から手前に塗っていく(撮影:ブラボーマウンテン編集部)