■ステップ3 グリーン(観葉植物)を配置してみる

 デッキがきれいになったところで、いよいよベランピングにふさわしい快適空間へ。まずは空間作りに欠かせないグリーン(観葉植物)から。今回意識したのは、

1. 家の前を通る人を気にすることのないよう、目隠しをしつつも閉塞感を生み出さないバランス
2. 狭い空間をゴチャゴチャさせないように色合いを揃え、できるだけシンプルにまとめる
3. デッキの向きによる日照、夏・冬の温度、雨・風の当たる場所などを念頭に育てやすいグリーン(観葉植物)をチョイスする

 結果として落ち着く空間を作ることができた。基本的に100均や近くのホームセンターで揃えられるアイテムをチョイスしている。元々持っていたものも大いに活用した。

100均で購入したウッドパネル。軽くて扱いやすい。外で使用する際には防腐剤を塗布しておくのがよい(撮影:ブラボーマウンテン編集部)
組み合わせて置いて高さの変化や、鉢などを置く際のデッキの保護にも活用する(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

■ステップ4 いざべランピング!

 ざっくりとグリーンの配置をした後に、買ってきたラグを敷いてみる。まずは座って目線を確認。緑豊かな空間に囲まれている籠り感と、外ならではの解放感がとても気持ちいい。ハンモックに横たわってみると、青い空とグリーンの空間は想像以上の快適さだ。

 グッズ関係は特別な物を揃えることはなく、家にあるものを必要な時に持ってくればよい。何と言ってもべランピングはサッシを開ければ自分の家なのだから、その手軽さを楽しまないともったいない。

殺風景でくたびれた感じのデッキから大変身。チークに塗った木目とグリーン(観葉植物)がよく合っている(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 完成した空間で飲むコーヒーは格別だが、何よりその過程が楽しい。将来の空間を想像すれば、最初に行うベランダの洗浄すらも楽しめる。

 植物は季節によって変化するため、ベランダの環境(日当たりや夏冬の温度、掃除のしやすさなど)を考えながら、好みの植物を揃えていく事が大切だ。一気に全て揃えなくても少しずつ買い足し、好みの空間にしていけばよい。

 そうして作り上げた空間は、自分にとっても家族にとってもかけがえのない寛ぎの場所になるに違いない。

●今回購入したアイテム一覧

総額3万7500円でウッドデッキが見違えるほど蘇った(表:ブラボーマウンテン編集部)

●完成までの時間

完成までに最も時間を費やしたのは洗浄と乾燥だった(表:ブラボーマウンテン編集部)

 洗浄から塗装の間の乾燥時間を5日空けたが、実際には2日ないし3日間あれば十分。その間に仕上がりをイメージしながらグリーン(観葉植物)やアイテムの買い物を行い、DIYが完了したらすぐにべランピングの空間作りに入れるようにスタンバイしておく。

 作業自体はトータル12h程度で完成させることができた。

 最後に、これからウッドデッキのDIYにチャレンジしようとする方に一言。作業に入る前にウッドデッキの色やグリーンの種類、配置、べランピングのグッズなど、完成した状態をしっかりイメージしておくと作業や買い物がスムーズに進む。

 すでに持っているアイテムを棚卸しして活用できるものを把握しておくことも大切だ。オイルステインの塗装などはあまり馴染みがない作業かもしれないが、神経質になることもない。

 多少はみ出しても、色目が想像と違っていてもそれも含めて楽しもう。修正はいくらでもできるし、どんな形でも必ず愛着が湧くはずだ。