■イタリアの避難小屋
頂上から30分程下の位置に無人避難小屋が2つ設置されていた。イタリアではRifugio(リフージオ)、 Bivacco(ビバッコ)などと呼ばれていて、多くの山に設置されている。こちらの避難小屋は通年開設されていて、緊急時、またはそれ以外でも自由に利用できるようだ。
気になる避難小屋の室内は、15人程が座れるスペースと中央には大きな長方形テーブルがあり、奥には薪ストーブが設置されていた。壁一面に赤い折り畳み式の板版があり、寝袋を敷いて簡易ベッドとして利用できるようになっている。壁には過去の登山者達の写真などが飾られており、日本ではなかなか見かけないようなスタイルの避難小屋だ。トイレこそなかったが、中はとても綺麗に完備されていて、いつか利用してみたいと思えるような避難小屋だった。
■イタリアの山頂標識には驚きの「あれ」があった!
登山開始から2時間程で山頂に到着。終盤は少し岩場があるが、一歩ずつゆっくり進めば問題なく登れる。
山頂は開けていて、下の登山道からも見えるので、気になってはいたが、山頂に着いてびっくり! 日本でよくある山の名前と標高が書かれた山頂標識の代わりになんと、十字架が置かれていた。ヨーロッパではこの標識が主流のようで、多くの山々の山頂に十字架があるようだ。
山頂からはパノラマ大の絶景が広がっており、一方では、イタリアの山脈が見渡せて、もう一方からは港町ジェノヴァと地中海の海が見下ろせる。