■子ども連れは迷惑キャンプになるのか

 「家族で炭火を囲み、電気も何もない自然環境を楽しむ」
 「不便な中、あるものを上手に使いこなす」

 このように、子どもの教育にキャンプほどいいものはないだろう。実際、お子さんを連れてのキャンプはNGではないため、ファミリーキャンプを楽しんでいる方は多いと思われる。問題は「子連れキャンプ」そのものではなく、子どもや親の「行動」が原因だ。

 他人のホテルの部屋や家の敷地内に入ってはいけないように、他のキャンパーのサイトへ勝手に入ったり、近くを横切ったりして迷惑をかけてはいけない。怪我や迷子、キャンパーとのトラブルを避けるためにも、なるべく子どもから目を放さない。

 木の枝をへし折ったり、野生動物に餌付けさせないなど、自然への配慮を教える。必要以上に興奮して騒いだり、大声を出さない、などマナーを守りつつキャンプライフを楽しむ必要がある。

 「せっかくのキャンプをルールで縛って、思うように楽しませないなんてかわいそう!」と考える方もいるかもしれない。

 しかし、キャンプでも大切となってくるのが「大勢が集まるところではルールを守り、周りへの配慮を忘れない」ということではないだろうか。各々のスタイルでキャンプを楽しむ方が多いからこそ、こうしたマナー意識が大切となってくるだろう。

■犬連れキャンプは「しつけ」が肝心

キャンプ場でのノーリードは絶対NG(撮影:ソラ)

 ペット可のキャンプ場にワンちゃんを連れて来るのは、迷惑行為ではないだろう。肝心なのは愛犬そのものではなく、飼い主のしつけとマナーだ。ワンちゃんを飼っていると、よく「かわいいですね!」と好意的な声をかけられたことは一度はあるのでは?

 そのため、忘れがちになるのが、動物アレルギーや犬が怖いという方たちへの配慮だ。優しい雰囲気の大型犬や小さいチワワでも、トラウマが原因で怖くてたまらないという方がいる可能性は無きにしも非ず。そのためお隣のキャンパーへの挨拶は必要不可欠だ。

NG行為 その1:無駄吠えや噛みつけ癖があるのに「かわいそうだから」と、口輪をしない。
NG行為 その2:換毛期に来てわざわざ毛を梳かす。
NG行為 その3:柵で囲われた個別サイトやドックラン以外で愛犬を放し飼いにする。
NG行為 その4:ペットシーツやおむつを使わず、キャンプ場内で排泄させる。

  せっかくキャンプに来たのにペットの行動を制限するのはかわいそうだと思うかもしれないが、トラブルを避け、皆がキャンプを満喫する為にも、最低限のマナー意識を忘れてはいけない。

■タバコ・犬連れ・子連れキャンプは絶対NGではない

 キャンプ場で禁止されているわけではないが、グレーゾーンとも言えるタバコ・犬連れ・子連れキャンプ。もちろん、明確にキャンプ場でのルールで禁止されている場合は絶対NGだ。

 しかし、キャンプ場は皆で楽しむ共有スペースだからこそ、周りへの配慮が大事となってくる。そのため、今回の「絶対気をつけたいマナー」を参考に、快適なキャンプライフを楽しんでみてはいかがだろうか。