■「北海道パウダーベルト」とは

 北海道のちょうど真ん中あたりのエリアを指すフレーズとして定着しつつある「北海道パウダーベルト」。その地域は広く、ハイシーズンは極上の雪がどこかで間違いなく楽しめる。ここは、シーズンに一度は滑っておきたい場所だ。

どっしりとした山容の十勝BCエリアは滑る斜面が無限に広がる(撮影:S/Katsuyuki Kono)

■パウダーが滑れる場所を知ろう

 北海道パウダーベルトはどこからどこまでか。厳密な区域はないが、大まかに地理的概要を伝えながら、このエリアで外せないスキー場やBCエリアについてみていこう。

(撮影:S/Tsukasa Oshima)

●軽い雪が頻繁に降る環境は世界的に見ても珍しい

 旭川一帯からトマムまでのエリアを総称して「北海道パウダーベルト」と呼んでいる。ハイシーズンはマイナス30℃を超えるような厳しい環境だけに、内陸性気候がもたらす、空気を含んだドライパウダーが降り注ぐ。

 「世界で最も雪に恵まれた土地(北海道)に住んでいる」と話すのは札幌在住の児玉毅だ。彼はこれまで世界中のスキー場のある場所を旅をしながら滑る「地球を滑る旅」を続けていたが、コロナ禍で海外渡航が難しくなると、国内を舞台に旅した。そのロケーションが、「北海道パウダーベルト」。世界各地を滑りまわった彼が、北海道のパウダーを表現する場所に選んだのだ。

 起点になるのは旭川市。周囲を山々に囲まれ、街中から見える旭岳までは、車で1時間半ほどの距離。周辺にはナイター営業を行っているスキー場も多くあり、朝から晩までパウダーを追いかけてはしごスキーもできる。アフタースキーは市街地のグルメを満喫だ。

北海道パウダーベルト概要MAP

 その南に隣接するのは富良野や十勝エリア。十勝岳は標高2,077mだが、緯度があるため、本州で考えれば厳冬期の北アルプスの山々と大差ない環境。その山を中心にいくつものBCに適した山容が広がっている。近年はこのエリアの雪質やロケーションが広く知れ渡るようになってきた。

 もっとも南にあるトマムは、どんな志向の人が行っても楽しめるアクティビティの数々とサービスが備わっているリゾート。ゴンドラ山頂駅には霧氷が見れるテラスがあり、滑らない人でも楽しめる。CATや上級者限定で解放されるツリーエリアなどパウダーを楽しむにも十分な環境が整っている。