■北部は自然が濃く、自転車で走りやすい

北部はグラベルロードが無数にある。出発前にGoogle mapの航空写真で見つけておくといい

 名護以北のエリアは、すべて「やんばる」と呼ばれている。交通量が少なくて、海が近く、山や川、滝もある。とにかく自転車で走っていて気持ちがいい。信号もないので延々と漕げる。コンビニなどの補給できるところは少なくなるので、飲み水は常に積んでおきたい。

屋我地島キャンプ場は、真冬でも青々とした芝生で、海が目の前。波の音を聴きながら眠れる
福地川海浜公園もまた海から近く。テーブルや椅子などもあり、お昼は地元の人達がランチを食べに来ていた。日帰りピクニックができ、キャンプ泊もできる。(要LINE予約)

 自転車乗りにおすすめしたいホテル、ゲストハウスは名護市内に集中している。立地を選ばない自転車ならば、2000〜6000円あればそこそこ良いところに泊まれるだろう。

 キャンプをするならば、初心者には屋我地島キャンプ場、福地川海浜公園キャンプ場がおすすめ。玄人は乙羽岳森林公園キャンプ場へ。山の上にあるので星空が美しく、今帰仁村の夜景も見られる。が、買い出しをしてからキャンプ場までハードなヒルクライムが待ち受けている。

乙羽岳森林公園の頂上から見た今帰仁村の夜景
乙羽岳森林公園キャンプ場の入り口。峠よりやや下にあり、見落としがちなので注意

 自転車とキャンプを組み合わせるのは、一見ハードに思われがちだ。しかし、沖縄の場合は、鉄道を乗り継ぐような修行の輪行はなく、名護バスターミナルから走り出せば交通量が多い道を一切通らなくて済む。

 沖縄は西側も東側も舗装路がキレイで走りやすい。西側の那覇から名護までの国道58号線だけは、交通量が多いので注意したい。名護以北は車通りが少なくなり、信号もほとんどないので軽快に漕げる。名護市内には自転車専用道もあるので安心安全だ。