マウンテンンバイク(=MTB)を購入する時に、揃えて欲しいアイテムがいくつかある。安全のために必要なものと、必要不可欠ではないがあなたのライディングを劇的に変える可能性があるものの2種類がある。今回はあくまでも「オフロードで乗ることを見据えつつ、街で乗る」という前提で、MTBを購入し揃えたいアイテムをご紹介する。

■1. 安全にライドするために必ず買うべきもの=ヘルメット

最近人気の高いSMITHのヘルメット (SMITH Optics - Convoy French Navy ¥15,400)

 マウンテンバイクに関しては、比較的ヘルメットを被ること自体が定番のスタイルになっているが、何より安全のためにぜひ被って欲しい。デザインを重視すると高価になりがちだが、通勤にマウンテンバイクを使ったりするのであれば、毎日被るものだし、気に入ったもので自分の頭の形に合ったサイズのものを被ってもらえたら良いと思う。メーカーによって微妙に形も違うので、ショップで実際に試してもらうのがベスト。

 ここで注意してほしいのは、ヘルメットには使用期限があるということ。ヘルメットの内側に製造年月日が記載されているが、使用し始めてから3年程で新しいものに交換してほしい。ヘルメットは使用していると紫外線や汗などが原因で材質が劣化してくるので、長期間使用したヘルメットで転倒した場合等は新品同様の時とは違った結果になり得るので注意したい。

■2. 必ず必要になるもの=フロアポンプ

MTB専用フロアポンプ。MTB専用だけあって、一回に注入できる空気量が多い (TOPEAK JoeBlow Mountain ¥6,380)

 使っていなくてもタイヤの空気は抜けていくので、フロアポンプ(=タイヤの空気入れ)は購入しておいてほしい。意外と一般には知られていないのかもしれないが、タイヤチューブのバルブは種類があって、シティサイクル(=ママチャリ等)の多くは英式バルブ、スポーツバイクは仏式と米式に別れている。そのため空気を入れるポンプはスポーツバイク用の仏式と米式に対応したものを購入したい。さらに、空気圧の計測ができるゲージがついたものがおすすめである。

 それではどの程度空気圧を入れたほうが良いのかという話になるが、タイヤの横を見ると「適性空気圧」が明記されている。普段のサイクリングや通勤等で舗装路を多く走る場合は、1.9〜2.5インチ幅のMTBタイヤであれば、適性空気圧内の比較的高め(例えば: 3.0bar =43.5 PSI)程度で良いかと思う。高めの空気圧であることで、ちょっとした道路の段差等でパンクなどを防ぐ意味がある。

このタイヤの適正空気圧は250-345kPa=35-50psi=2.5-3.4bar

 実際にトレイルやバイクパーク等のオフロードでライディングする場合は、自己責任で空気圧を下げることでグリップを得ることができる。同時にタイヤ内の空気量が減るので、パンクするリスクも上がってくる。はじめのうちは 2bar =30 PSI ほどで様子を見てもらうのが良いかと思う。空気圧のこと語り始めると沼にハマるので、とりあえずはこの辺で。どちらにしても週に1回ぐらいは空気圧をチェックした方がよい。