■おすすめコースは、名護発の1泊2日65kmほどの道のり

徒歩の人も車も入れない自転車専用道路がある名護市内

 また、やんばるの国道は美しい海を眺めながらサイクリングできるのが魅力。土日は、地元のロードバイクに乗るサイクリストも多く、目があったら挨拶をしてくれる。

 名護市内には「HUB CYCLE」という自転車ショップが一軒のみ。北谷には「タイラサイクル」というおもしろいショップがあるのでぜひ訪れてほしい。とても親切丁寧なプロショップで、小径車、ラック付きのコミューターバイク、キャンプ向けの自転車なども扱っている。なにかトラブルがあった際も助けてくれるだろう。

 私のおすすめコースを紹介しよう。名護のバスターミナルから出発して、国道58号線を北上。北海道日本ハムファイターズのキャンプ地でもある名護タピックスタジアムを経由し、キャンプ場がある屋我地島で1泊。翌日は、海の上を自転車で渡れる古宇利島、観光名所の備瀬のフクギ並木やちゅら海水族館、瀬底島を走って(海沿いは夕日も望める)、名護市内まで戻ってくる約65kmの道のり。1泊2日で走るのにちょうどいい。

 ちなみに屋我地島はグラベルもたくさんあり、今帰仁村には飲食店やカフェも点在するので寄り道も楽しめる。

太陽の光が反射するキラキラの青い海を眺めながらTシャツ1枚でキャンプできる12月。国内でも海外ツーリングのような時間を過ごせる。それが、やんばるの魅力

 また、気候が温暖なので大きな寝袋は必要ないし、テントはフルメッシュでも過ごせるし、ハンモックでもタープでも寝られる気候なので、キャンプ道具も少なくて済む。日本でもっとも軽装で済む場所と考えれば、初心者にこそ「沖縄やんばるグラベルキャンプツーリング」という贅沢の極みを体験してもらいたい。