第5回 広大な志賀高原 “どこのゲレンデに行くか迷っているなら” まずは中央エリアへ

 多種多様なスキー場が点在する志賀高原マウンテンリゾートは、エリアによって個性が顕著に表れている。なかでも志賀高原の奥地にある「焼額山スキー場」と「奥志賀高原スキー場」は、どちらも規模が大きくそれぞれリゾートホテルを完備している。いずれのホテルもスキーイン&アウトが可能なゲレンデ直結型で、滞在に特化したエリアといえるだろう。そこで今回は、並び合うこの2つのビッグゲレンデの魅力に迫りたい。

■3つのホテルを完備する「焼額山スキー場」

ゆとりをもって滑れる中斜面が多く、景色を楽しむ余裕がある

 単体のスキー場としては志賀高原で最大規模を誇るのが「焼額山スキー場」。ゲレンデトップが標高2,000mもあり、ここから山麓に向かって扇状にコースが延びている。バリエーション豊富なコースが16本。針葉樹林の林間コースが主体で、尾根沿いに延びる「パノラマコース」の途中には北アルプスや北信五岳が見えるビューポイントがある。

 1998年の冬季長野オリンピックをはじめ、さまざまな国際大会が開催された「オリンピックコース」も焼額山の名物コース。急斜面に非圧雪エリアが広がり、降雪後は上質なパウダースノーを味わえる。ワイドなゲレンデはリフトと2基のゴンドラで効率的にめぐることができる。

■3つの「プリンスホテル」に滞在可能

すべてのプリンスホテルがゲレンデ直結。写真は東館

 焼額山スキー場は裾野が広く、山麓の3ヵ所に西館、南館、東館の「プリンスホテル」が用意されている。冬景色が見える客室でくつろげ、食事は和洋のメニューが揃ったブッフェや、和食、中華のレストランをセレクト可能。バーや売店もあり、アフタースキーの楽しみが多い。各ホテルに有名ブランドのスキー&スノーボード、ウェアが揃ったレンタルコーナーなど、必要な施設が一通り揃った快適な環境だ。

 また、東館は第1ゴンドラ、南館は第2ゴンドラの乗り場がすぐ側という立地。西館は建物の前に「焼額山ファミリースノーパーク」が設置されおり、動く歩道やソリなどの遊具が全日無料で利用可能。初心者が滑りを練習するコースとしても利用できるうれしい環境だ。

■「奥志賀高原スキー場」のパウダースノーは日本有数のクオリティ

長い斜面がまっすぐ延びる「エキスパートコース」など滑り応え満点のコースが豊富

 奥志賀高原スキー場があるのは、その名の通り志賀高原マウンテンリゾートの最奥部。落ち着いた静かな雰囲気で、ゆっくり冬の自然を満喫するのにぴったりのエリアだ。こちらも最上部が標高2,000m。ベースの標高は1,500mもあり、ゲレンデ全体が良質な雪に恵まれている。

 ゴンドラ山頂から全長3,000mの大滑走が爽快な「ダウンヒルコース」や、最大斜度30度の一枚バーンの「エキスパートコース」はこのゲレンデの名物。ファミリー向けの広い緩斜面もあり、全レベル対応の10本のコースが揃っている。また、スノーパークが用意されているのは志賀高原で唯一ここだけだ。