ワークマンから高コスパで高耐久なシューズが販売されている。商品名は「高耐久シューズ アクティブハイク」という。今回はこのアウトドアシューズを履いて、標高400mの山頂まで軽登山だ。

 向かうのは「日本100名城」にも定められている謎多き山城であり、桃太郎伝説の中で登場してくる鬼(温羅とも呼ばれる)が住んでいたとされる鬼ノ城(きのじょう)を山頂に置く、岡山県総社市にある鬼城山(きのじょうざん)。

 この山頂までのコースを歩き、履き心地や性能をレビューする。

■ワークマンのアクティブハイクとは

ワークマンのアクティブハイク(撮影:中村真吾)
KEEN(左側)とワークマン(右側)のアウトソールを比較(撮影:中村真吾)

 ワークマンが販売している「高耐久シューズ アクティブハイク」は、ワークマン独自の耐久撥水加工をアッパーに採用していて、耐久性や耐摩耗性に優れている。そのうえ、汚れがつきにくく落ちやすい。

 さらに足の甲の部分はアッパーとタンが一体化されていて、異物が侵入しにくい設計になっている。これで価格が1900円(税込)というから驚きだ。

 早速、事前に自宅周辺で慣らし履き。土のところを歩いてみたが、筆者がいつも登山やキャンプで使用しているKEEN(キーン)のトレッキングシューズと比較しても問題なく歩くことができた。

 一方、アスファルトやコンクリートで舗装されているところを歩くと、全体的に硬い感じがするが、しばらく履いていれば慣れてくる。どうしても気になる場合は、中敷きを敷けば問題ない。

 厚底のソールは硬いが、指先部分がしっかり曲がる設計になっているので、急な斜面も踏ん張って歩くことができる。アウトソールのパターン(写真参照)はKEEN同様、汚れなどが詰まりにくい設計だ。

 足首周りはクッション素材を使っているので、脱ぎ履きしやすい。季節柄、足先が冷えそうだが、冷たさは感じなかった。タウンユースでは十分に使える。では、軽登山の場合はどうだろうか。

■鬼ノ城とは

鬼ノ城正門(撮影:中村真吾)
東のルートから最初に見ることができる石畳の先にある鬼ノ城(撮影:中村真吾)

 歴史書に一切の記録が記されていない謎多き古代山城、鬼ノ城。

参考URL:鬼城山(岡山観光連盟)

 桃太郎伝説に登場する鬼が住んでいたとされるこの城は岡山県総社市にあり、過去にテレビ番組の『ブラタモリ』でも特集され、全国的に話題になった。

 はっきりとした築城年は不明だが、発掘調査では7世紀後半とされている。標高約400mの鬼城山にあるこの古城は、山頂の平坦地を石垣や土塁による城壁が約2.8kmにわたって囲んでいる。

 城壁は土塁が主体で、城門4箇所、角楼、水門の6箇所で構成されている。また、城の内部からは、建物の基礎にあって柱などを支える礎石を用いた礎石建物の跡が発見されるなど、外部からの攻撃に耐えられるよう堅牢につくられている。

 桃太郎伝説の舞台に過ぎなかった山城が、近年の発掘調査でその実態が少しづつ解明されつつある。