いま、スキー場は滑るだけの場所ではなくなってきている。食事、アクティビティ、宿泊、観光などを組み合わせて、スキー場は冬の旅の目的地として新しい価値観が生まれつつある。

 スキーやスノーボードをしなくても雪を楽しむアクティビティがあったり、ゴンドラやリフトに乗って、スキー場にあるカフェで景色を眺めるだけでも非日常を味わえる。その土地でしか体験できないグルメや温泉、文化に触れるのも旅の魅力。リゾートならではの豪華なホテルや雰囲気のある旅館でゆっくりと過ごすのもいいだろう。この特集ではスキー場をメインとしながらも厳選されたスノーリゾートを紹介していく。

■滑り応え十分のコースが広大なエリア内に多数ある

 「関東地方にこんなスキー場があったのか……」

 もし、これまでたまたま一度も行ったことがなかったスキーヤー、スノーボーダーが、ホワイトワールド尾瀬岩鞍で初めて滑ったらそう驚くだろう。ベースからゴンドラで上部にアクセスすれば、そこには多様な斜面が広がる。

 「国体男子コース」「ぶなの木コース」など非圧雪の難斜面もあれば、中級者でも大いに興奮できるロング斜面「ミルキーウェイ」もある。1日では滑り尽くせないほどの手応えのあるコースがズラリと揃っているのだ。そして、そこにサラサラのパウダースノーがたっぷり積もる。

 その一方で、ソリ、チュービング、スノーストライダー、エアドームなどアクティビティが充実したキッズ専用ゲレンデ「ロックン広場」も備える。

絶景広がるミルキーウェイコースは山頂から麓まで3.2kmのロングコース

■首都圏からのアクセスも良く、お得に滑るプランも豊富

 関越道・沼田ICから約32㎞と、首都圏から日帰り圏内であるが「岩鞍リゾートホテル」「岩鞍ハウス」とスキー場のベースにはタイプの異なる2つの宿泊施設があり、温泉もある。つまりは、スキー場に求められる要素がすべて揃った関東随一の総合リゾートスキー場なのだ。

 そんな尾瀬岩鞍には、お得に滑るプランが盛りだくさん。Webでリフト券を購入すれば割引が適用される。ほかにも大人1名+子ども1名以上で「いわくらぶファミリー」に事前登録するとリフト券の割引購入ができる特典があり、毎週火曜はレディースデー(1月3日、3月21日を除く)。LINEクーポンを使えば、女性はリフト券が割安に購入可能。

■見どころガイド

【宿】Stay:豪華に泊まる?  格安ステイ?  2タイプの宿泊施設

岩鞍リゾートホテルのくつろげる畳のスペースを備えた和洋室

  ホワイトワールド尾瀬岩鞍のゲレンデベースには2つの宿泊施設がある。「岩鞍リゾートホテル」は和室、洋室、和洋室を備えたラグジュアリーなホテル。館内には温泉施設「源泉 市山の湯」があり、ディナーは地元産の旬の食材を中心とした上質な料理が楽しめる。ウインターシーズン向けの宿泊プランが各種、用意されている。

ホテルのメインレストラン「ラ・セゾン」天井が高く開放感もいっぱい

  一方、「岩鞍ハウス」は、長期滞在や合宿などにも向いているリーズナブルな宿。客室はツインルームで、館内には大浴場もある。

ホテルの谷側は雄大な日光白根山を望むロケーション

岩鞍リゾートホテル
〒378-0412
群馬県利根郡片品村土出2609
TEL 0278-58-7131
https://www.oze-iwakura.co.jp/hotel/

料金:1泊 \13,310~(2名1室利用時・1名あたり、サービス料込、朝食付き、入湯税150円別途)

 

【滑】Ride:ゴンドラで山頂にアプローチすると多彩なコースをチョイスできる

ゴンドラ山頂駅の周辺には絶景が広がっている

 ベースエリアには初心者向けコースや雪遊びスペースの「ロックン広場」などがあり、西山ゲレンデには手応え十分の上級者向け斜面が揃う。ゲレンデのメインとなるのは標高1,006mのベースから1,675mの地点までアクセスする岩鞍ゴンドラスーパーウェイ。

ロングコースのミルキーウェイには地形を遊べるポイントも

 山頂駅からは、複数のコースが選べる。なかでも、「ミルキーウェイ」はスキー場の名物斜面。ホワイトワールド尾瀬岩鞍ではマストのコースだ。