1945年スロベニアで誕生したスキーメーカー「ELAN」。1990年には現在のスキー全般のベーシックな構造となるカービングスキーを生みだし、その後も独創的な発想と技術でさまざまなニューモデルを発表。昨シーズンには折りたたみスキー「VOYAGER」を発表するなど、その発想力、そしてそれを実現する技術は唯一無二の存在としてスキーシーンをリードしている。

 往年のスキーファンにはELANといえばアルペンスキーのレジェンド、インゲマル・ステンマルクを思い浮かべる方も多いだろう。近年ではスキークロスでその存在感を高め、北京オリンピック金メダル、ワールドカップ総合優勝というビッグタイトルを獲得している。

■パウダーもゲレンデもあらゆるシーンで乗りやすい【RIPSTICK】シリーズ

パウダーシーンで人気を集めるRIPSTICKシリーズ

 

●RIPSTICKシリーズ 価格/スペック

「RIPSTICK 116」¥115,500
 サイズ(R):177(19.4)185(20.4)193(23.3)サイドカット:144-114-132

「RIPSTICK 106」¥104,500
 サイズ(R):164(16.0)172(17.0)180(18.1)188(20.4)サイドカット:143-106-120

「RIPSTICK 96」¥93,500
 サイズ(R):164(15.1)172(16.2)180(18.0)188(19.5)サイドカット:136-96-110

「RIPSTICK 88」¥82,500    
 サイズ(R):148(13.0)156(13.7)164(14.2)172(15.4)180(17.0)188(18.9)
 サイドカット:130-88-105
                         
「RIPSTICK 102 W」¥103,400
 サイズ(R):154(15.0)162(15.8)170(17.0)178(18.1)
 サイドカット:138-103-117(162cm) 

「RIPSTICK 94 W」¥92,400
 サイズ(R):154(14.0)162(15.0)170(16.2)178(18.0)
 サイドカット:133-94-108(162cm)

「RIPSTICK 88 W」¥81,400
 サイズ(R)146(13.0)154(13.7)162(14.2)170(15.4)178(17.0)
 サイドカット:130-88-105(162cm)

*価格はいずれも税込

 

 アルペンレースやスキークロスでの活躍など、競技のイメージが強いELANだが、近年、ELANを牽引しているのがフリーライドモデルのRIPSTICKシリーズ。センター幅が80mm台後半から110mm台までと、いわゆるファットスキーのモデルとなる。きれいにグルーミングされたバーンでカービングターンを楽しむのもいいけれど、やっぱりパウダーを思いきり楽しみたい!  そんな思いを叶えてくれるのがRIPSTICKのシリーズだ。

■ELANといえば【AMPHIBIO】パウダーはもちろん、あらゆる雪質でも操作性が抜群

ELANの代名詞AMPHIBIOテクノロジー。スキーの外側がロッカー、内側がキャンバー構造

 パウダースノーの魅力。それは独特の浮遊感や自然のままの雪を滑っている特別感といったところだろうか。しかし、その浮遊感や自然のままの状況を滑るというところに不安を感じる方もいることだろう。しかしRIPSTICKではパウダーはもちろん、さまざまな雪質においても操作性に優れたモデルだという。それを可能にしているのがELANスキーの最大の特徴ともいえるAMPHIBIOテクノロジー。

 AMPHIBIOテクノロジーとは、スキーの外側がロッカー、内側がキャンバー構造というELANが独自開発したテクノロジー。これによってターンをする際には、ロッカー部分がスムーズにターンをしていくことをサポートしてくれることで操作性が向上。キャンバー部分は雪をしっかりとグリップし、安定感やキレをもたらしてくれるという。

 これはもちろんパウダーに限ったことではなく、きれいにグルーミングされたバーンや荒れた斜面、春雪でもその効果は変わらない。シーズンを通してさまざまな雪質や斜面でも優れた操作性を可能にしてくれるのがAMPHIBIOテクノロジーだ。

■軽量化と安定性をもたらすカーボン素材とAMPHIBIOの融合はあらゆるレベルのスキーヤーに恩恵をもたらしてくれる!

スキーの内側メッシュ部分がカーボンラインテクノロジー。ターン中負荷がかかる部分をサポート

 さまざまな雪質でも優れた操作性や安定感を生みだすAMPHIBIOテクノロジーに加えて、RIPSTICKには特徴的なカーボンシートが内蔵されている。スキーのインサイド側、トップからセンター部分に敷かれ「CARBON LINE TECHNOLOGY」と呼ばれている。なぜ、この部分に使用されているのかというと、ターンをしている時にいちばん負荷のかかる部分を強化しているのだという。

 また、スキーの両サイドのエッジ付近にはロッド状のカーボンも設置され、これらがあらゆる雪質においてもスキーを安定させてくれるのだという。この安定感というところからも優れた操作性ということにもつながり、AMPHIBIOテクノロジーとの相乗効果がさまざまなシチュエーションにおいても乗りやすいスキーとして人気を広げているのであろう。