毎年どこかで甚大な自然災害が起きている災害大国日本。災害報道を見るたびに「もしもの時のために防災グッズを用意しておこう」と話題になるものの、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」で今日に至っている方も多いのでは。
事実、防災グッズに関するアンケートでも、準備率は約6割なのが現状だ。準備できていない人の約3割は、「やらなければならないと思いつつ、準備ができていない」と思っているのも事実だ。
参考URL:自宅に「防災グッズ」を準備していますか?(NEWSCAST)
今回、100均であれば手軽に防災グッズを準備できるのではと考え、100均ショップ内を探索し、防災関連グッズを購入。さらに実際の使用状況を想定し、家キャンで使用したので参考にしていただきたい。
■防災グッズを100均で準備してみた
総務省消防庁では「非常持ち出し袋には、最低これだけは必要です」との文言入りで、防災グッズ21品目を紹介している。今回これを基本に、可能な限り100均で揃えてみた。また、筆者の生活環境に合わせてアレンジし、実際に使用してみた。
アレンジしたグッズは下記の表の通り、全部で5つ。
●10種類の機能が備わった「マルチツール」
缶切り以外でも、10種の機能を備えたカード型マルチツール。ドライバーやナイフなど、もしもの時に役立つアイテムが備わっており、カード型でコンパクト。ちょっとしたスペースに収納できる便利アイテムだ。
●軽くて暖かい、「緊急簡易ブランケット」
毛布の代わりとなる「緊急簡易ブランケット」。毛布のようにかさばらず携帯性にも優れ、材質がアルミ性フィルムのため防風、防水、保温の面でも安心だ。
実際に性能を検証するため、こちらを使用しテント内で寝てみた。使用した感想は、羽織るだけであれば本当に暖かい。就寝中は体に触れているところは暖かいが、軽すぎるためブランケットが浮き上がり、足元から冷気が入ってきて朝方は寒くて目が冷めた。
災害時、このブランケットのみで寝る状況になった場合、足元を覆うなどの対策が必要だと感じた。
●電池不要で24時間光る、災害備蓄ライト
災害時は停電の場合もあるため、光源はできるだけ多いほうがよい。100均で電池式のペンライトとヘッドライト、燃焼時間12時間の非常用ロウソクとともに、災害備蓄用ライトを購入した。
火も電気も不要で、「パキッ」と折るだけで24時間発光し続ける便利アイテムだ。明るさはそこまで強くないが、近くに灯りがあるだけで安心した気持ちになる。万が一孤立した際も24時間発光し続けるため、自分の居場所を知らせるためにも役立ちそうだ。