■四国随一の縦走路「剣山」「三嶺」の基本データ
徳島県のほぼ中央部に位置する、日本百名山に選定されている剣山(つるぎさん)。1,955mと、西日本では石鎚山に次ぐ第二の鋭鋒だ。高山の雰囲気を味わえる白骨林、ブナなど大樹の原生林が繁茂し、稜線一面に広がるミヤマクマザサの景観も魅力的で、昭和45年に登山リフトが開設されてからは、観光で訪れる人も多い。誰でも気軽に楽しめる百名山の一つで、リフトで西島駅まで乗れば、1時間前後で山頂に到着できる。
三嶺は、みうね(またはさんれい)と読む珍しい名前の山。1,893mある二百名山で、無人ではあるものの日帰りルート上に避難小屋が3つ点在しており、いざという時にも安心。四国で最も美しい山といわれ、剣山~三嶺は四国随一の縦走路だ。
それぞれ日帰り登山がメジャーでルートも豊富、登山レポートを交えて秘境感抜群の「ポツンと避難小屋」を見られる縦走路を紹介しよう。
■「ポツンと避難小屋」のある場所
三嶺ヒュッテは、三嶺山頂の手前に位置する無人の避難小屋。別棟のトイレがあり、少し下ると水場もある。
そのロケーションは、周囲を見渡す限り文明らしきものが一切見当たらない。なんとも四国らしい、静かな深い山を感じることができる。